東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

東方陽蝕昼

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ ⅩⅧ

目を覚ました時、城の象徴たる天守は崩壊していた。 「これは、」 おそらく先程自身を襲った攻撃の余波によるものだろう。石造りで堅牢に建造されていた筈だが、四人の攻撃には耐えれなかったようだ。こればかりは仕方あるまい。 「お目覚めか?」 立ち上が…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ ⅩⅦ

「フランドール姫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」 「フラン!」 完全に忘れて去られていた。覚えていたのはレミリアだけと言っても過言ではない。 「貴女がお姉さまが探してた吸血鬼?」 フランは首元を掴んでいた、というより首を輪切りにさ…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ ⅩⅥ

「避けろよ民衆、惨事『皆殺しパーティ』!!」 ティユエル王を中心にして、極端に大小バラバラな弾幕が花火の如く部屋全体にばら撒かれた。ただし、この弾幕は相手の撃墜を目的にしているものではない。相手の視界を潰し、死角から首を刈る為の駒にすぎない…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ ⅩⅤ

城に侵入したは良いが、先に誰かが入ったのか敵とは全くと言っていい程会わず、霊夢と魔理沙は進撃した。途中で悪魔のような相手に会ったが相手にならず、軽くあしらって足の裏で踏んで行った位である。 そうして、一階から霊夢と魔理沙は、五階に到達してい…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ ⅩⅣ

「はあああああああああああああああああああああ!!!!!!」 悪魔の城の中庭に、大量の御札が舞った。その全ては不可解に進行方向を転換し、一人の悪魔。スぺアルに向かって突進する。 「当たらない、当たらない」 現在霊夢が投げているのは、自動追尾の…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ ⅩⅢ

「くらいなさいっ!」 霊夢が勢い良く、必殺の封魔針を投げた。先程避けられた封魔針とは若干質は落ちているが、化生の類に直撃すれば無事では済まない。刹那に五つ投げた封魔針は、スぺアルに向かって高速で接近する。 「当たらないよ」 未来を予見していた…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ Ⅻ

「あいつは、」 「どうした? 木が歩いてたのか?」 「違うわ。私が負けた原因が居たのよ」 一瞬静止したと思えば、すぐに動き出す霊夢。目的の場所は目の前の悪魔の城砦の『天守』五階だが、霊夢にとっては今回は主犯よりも腹が立っているらしい。魔理沙は…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ Ⅺ

悪魔の要塞、紅い月が照らす月光の下に姿を浮かばせる古城。その城塞で最も高い建造物、『天守』の五階・『謁見の間』。 閉鎖された空間にて、金色の髪が靡く。 其処で、一人の王威溢れる悪魔が一冊の本を朗読していた。 「遥か太古の時代。未だ人類と言う種…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ Ⅹ 

「さて、私はそろそろ上に行こうとするかな」 「行くのですか?」 城の地下深く、牢獄。魔理沙とこの城を治める一家の統領、トゥリズン=ブローディが底に居た。魔理沙は牢の外、トゥリズンは牢の中である。 「此処にはどうやらお宝は無いらしいからな」 「…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ Ⅸ

大きな炸裂音が城内で木霊する。 一つ目の爆発で花壇は吹き飛び、二つ目の爆発で窓ガラスは割れ、三つ目の爆発で壁天上にヒビが入る。長い間続ければ、城の崩壊の恐れも出てくるだろう。 「天罰『スターオブダビデ』!」 レミリアがドラクレイの弾幕を避けな…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ Ⅷ

「さて、本当に広いわね」 レミリアは魔理沙を見捨てて、もしくは魔理沙に見捨てられて、天守の三階を歩き回っていた。幾つかの扉を見つけて部屋の中に侵入してみたものの、中には誰も居なかった。何せ、悔しいが三階ですらも紅魔館より広く感じるのだ。一つ…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ Ⅶ

城壁の向こう側には、広大な庭が広がっていた。 様々な色彩を見せる花々。とてもではないが城の景観に似合わない。中には、七色に光る見た事の無いような花まで点在している。幻想郷でも見た事ないそれは恐らく、この城内でも大変希少なものなのだろう。 「…

日喰異変 ~東方陽蝕昼 Ⅵ~

小型の弾丸がばら撒かれる。霧状の弾幕宙を舞い、魔理沙を襲った。だが、その弾幕は一つとて魔理沙には当たる事は無い。それも当然、魔理沙は長い間、数多の種類の弾幕を回避してきたのだ。これしきの弾幕なんて相手にならない。ましてや初見で即ピチュるな…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ Ⅴ

フランにディスピアとかいう悪魔を任せ、魔理沙とレミリアは再思の道を外れた方向を進んでいた。霊夢が残した御札が、目的地への足がかりとなっている。 「霊夢が目印を置くなんて珍しいよな」 飛ぶだけで結構暇な魔理沙が一言呟く。それにレミリアは簡単な…

~日喰異変~ 東方陽蝕昼 Ⅳ

「此処が再思の道?」 「そ。この一面の彼岸花がその証だな」 見渡す限りの一面に、彼岸花が広がっている。 再思の道。自ら命を絶とうとする人間が、彼岸花の毒気によって思い止まり、生きる気力が沸くという道である。大概はそんな人間を狙う妖怪に狩られて…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ Ⅲ

「・・・・・・・・・え?」 「それだけか?」 「え?」 三人の顔に?マークが浮かび上がる。特にレミリアの「あれ? 驚かないの?」と言わんばかりの呆けた表情は一見の価値がある。 「期待させてこれかよ。正直がっかりだぜ」 魔理沙は半分ふざけながら、…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ Ⅱ

霧がかかる吸血鬼の館から、空間を切り裂くように飛び出した二人の吸血鬼。 一人は、紅い悪魔。レミリア・スカーレット。 もう一人は悪魔の妹。フランドール・スカーレット。 幻想郷でも指折りの実力を持つ二人の少女が、異変の解決の為自分達の家から飛び出…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ Ⅰ

「まぁ、何処に行くかな。やっぱりこーゆー異変になると、紅魔館の方に寄る方が良いか」 この異変。昼にも関わらず太陽の光が地上を照らさない。正しく言うならば、「太陽の光が喰われた」異変だ。以前レミリア達が起こした異変は、深い霧によって太陽の光を…

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ バックストーリー

太陽が、奇怪な影に喰われていく。 幻想郷を照らす太陽の光が、段々と失われていった。 幻想郷全体が薄暗い。誰しもが異変と思い浮かべるだろう。 博麗神社の巫女は動いた。太陽の光を奪う程となれば、相当な力の持ち主と予想出来る。以前に太陽の光を濃霧で…