東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

ウアスの日常 [皇帝の迷惑事]




「神王様ぁ~、何処に隠れたんですか神王様ぁ~」
「ここにいる!!今精神を統一してるんだ、黙れ!!」
「・・・は~い」
ここはセルビィア未来帝国帝都、[蒼翠之古城]特別区である。神王と呼ばれた齢18の女性が怒鳴りながら答えた。
彼女の名を、ウアスという。遥か昔、幾万の神々を従えていた神王という位の創造神であった。しかし大規模の反乱が発生し天界から逃亡した。現在はセルビィア未来帝国の帝都に隠れ住んでいる。
で、先ほどウアスを呼んだのはセルビィア未来帝国の皇帝、リーサだ。誇り高き竜人の末裔である。
「仕方ない・・・。俺に任せろ」
扉の向こうで今度はリーザの声がした。ウアスは正座をして精神統一しながら嫌な予感がした。
そしてその予感は的中する。
リーザは鍵をかけている扉を思い切り蹴飛ばした。破片が部屋の至るところに散らばり、ウアスも例外ではなかった。
「ウアス!!ここにお前が好きなイチゴパフェがあ
「黙れと言ってるでしょーがっ!!」
集中力が切れたウアスは、リーザの頭を思い切りぶん殴った。

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「で?私の寿命を削ってまで、なにか用?」
ウアスは椅子に腰掛け、足を組んで問いかけた。
リーザとリーサは罰として正座させている。
「何で俺が正座しなきゃいけないんだよ!!」
「そんなもの自分に聞きなさい大馬鹿者!!」
ウアスはリーザの頭をそこら辺にあった扉(の残骸)でぶん殴った。扉(の残骸)は見事に木っ端微塵になる。
「痛ぇっ!何すんだて
「その程度のこともわからんのんか!!」
今度は単純な魔法でリーザを吹き飛ばした。リーザは扉のあった方向に吹き飛び、回廊の向こう側に激突した。
「リーサなら説明できる・・・よね?」
ウアスはリーサに視線を変え、脅迫染みた声でいう。リーサは一度回廊の方を見たが、リーザが出てくる気配はなく、ウアスの方を見るが、目は泳いでいる。
「え~っと・・・」
一度深呼吸する。そして真剣な顔つきでウアスを見て言った。
「特に用はありませんでした!」
「責任とりなさい!!!」
ウアスの部屋の方から、スパーンという音がした。

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「・・・なんだこれ」
キングアトラスはウアスに(正式の)用事があってウアスの部屋近くに来たのだが・・・
まず、回廊に瓦礫と気絶したリーザがいる。
次に、部屋の扉がない。キングアトラスは、扉の向こうでなにが起きているのか想像し、嫌な予感がした。
しかし、これは仕事。全うせねば給料が減り、結果として酒を呑む回数が減ってしまう。
ここでキングアトラスは決心した。
「ウアス、今度の儀式についてなんだが・・・」
キングアトラスが扉の無い部屋の中を覗く。
「助けてキングアトラス~!」
リーサが涙声で部屋から飛び出し、キングアトラスの背中に隠れた。
「うわっ・・、リー・・・、じゃなくて陛下!?」
「そこを退きなさいキングアトラス。その子にはまだ叱り終わってない」
ウアスが白銀の髪から深紅の色に、戦闘状態の姿でこちらを振り向く。
「叱り・・・!?」
「私を助けなさい」
リーサが涙声でキングアトラスに言った。一応命令っぽいので了承する。
「ウアス、ちょっと今はやめてげて
「やめないわ。その子たちは遊びで私の寿命を短くしようとしたのだから」
キングアトラスはそれを聞いて確信した。
こっちが悪い。
でもこれは命令である。反抗すれば酒が遠のく・・・。それはどうしても避けたかった。
「こりゃ・・・、長い1日になりそうだ」
キングアトラスはため息をついた。
本気のウアスを倒せる自信は無い。

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蒼白い閃光を浴びそうになったキングアトラスは、神が作った器具、神器である[神器之衣]で咄嗟に防御する。しかし、ウアスの放った一撃は強く、重く、キングアトラスは後方に吹っ飛ばされた。幾層もの壁に激突し、一瞬意識が飛びかける。
「悔しいな・・・!此れが彼の神王の力か・・・!圧倒的だ・・・、なっ!!」
語尾と同時に双掌から渾身の力で業火を繰り出した。過去、幾つもの都市を焦土にした業火はウアスの身を灰塵にしようとウアスに飛び込む。
しかし、ウアスは一切の回避も防御の動作も見せず、キングアトラスの業火が直撃した。たちまちウアスの体が炎に包まれる。が、ウアスが右手で炎を振り払い、炎がむなしく霧散する。
「ッ、くっそ・・・!」
キングアトラスはもう一度業火を放つが、ウアスは物ともしない。
「退いて、キングアトラス!」
ウアスは幾つもの氷塊を発生させ、キングアトラス目掛けて放った。キングアトラスは[神器之衣]でもう一度防御したが、衝撃まで吸収できずまた後方に吹き飛ぶ。
そういえば、何で何もしてない自分がこんな怪我をせねばならんのか。リーサを探したが、周辺には影も形もない。
(俺を盾に逃げやがった・・・!)
いかに命令、いかに酒がかかっているとはいえ、流石に可笑しい。今さらそう思ったキングアトラスは、戦いの手をやめた。
「・・・?どうしたの?」
ウアスも手を止め、髪の色も銀色に戻す。戦闘体制を解除したらしい。
「ああ・・・、今さらだが、可笑しいと思ってな」
「遅いわ、気付くのが!」
ウアスがたまらずツッコミをいれる。そろそろハリセンを用意した方がいいかもしれない。
「・・・で、どうするわけ?リーサを探す?」
「んー・・・、とりあえずそこのリーザを気晴らしにぶっ飛ばして」
「いいわねそれ、名案」
「なわけないだろがボケェ!」
リーザは瓦礫を無理やり退けて飛び起きる。
「む・・・、起きたか」
「そんなこと関係ないでしょ」
「関係あるわ!何で俺が突っ込まんにゃいけんのんじゃ
「「よし、殺るか」」
「っざけんな!!!」
(元)部屋に轟雷が落ちた。

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「で?これで終わり?」
ウアスは新しく造り出した椅子に腰掛けた。一体全体誰のせいだろうか。
「ホントだな。オチがねぇし・・・」
全くその通りである。オチが無い。
「分かったかこのトンズラ馬鹿作者。以後こんなことが無いように気を付けろよ」
そうだそうだ。このトンズラ馬鹿作者のせいでこの小説はオチ無しで終わる。誰だそのトンズラ馬鹿作者は、早く出て来やがれ。
・・・
「誰がトンズラ馬鹿作者だこの野郎!!!私だってオチを考えていない訳でも
「「「そんな訳が無い」」」
「・・・」
「というわけでこのトンズラ馬鹿作者。あなたには今からたっぷり八つ当たりするので」
ウアスがトンズラ馬鹿作者(以後省略)に顔を近づける。
「精々生きておくことね」
ウアスは戦闘態勢に、キングアトラスとリーザは抜刀した。

このあと、帝都全体に轟音が響いたが・・・、その音源を知る者はいないという。



おまけ。

グワァァァァァァァン!!!!!
「うわっ、遂にやっちゃったか」
この事件の黒幕、リーサは当の昔に帝都から抜け出し、城下町のはずれにいた。
「まぁ、トン馬作者も一応創造者だし、死ぬわけ無いよねー♪」


リーサはこのあとセルビィア未来帝国から何処かへ行方をくらませ、王宮は大騒動になるが・・・、それはあえて語らない。