東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

東方絶天火 4

「『千咲・古千雷滝』!!」
リーザの右手から、瞬く間に視界を覆う雷の弾幕が放たれた。雷の滝と云わんばかりの弾幕が霊夢魔理沙を強襲する。
「いくわよ、魔理沙!」
「あぁ!」
二人は弾幕を回避し始めた。弾丸は八方から霊夢魔理沙を撃墜せんと狙っていくが、両者とも掠りもしない。
「やはり手練か・・・『瞬火瞬雷』!!」
『古千雷滝』では撃墜できないと悟ったリーザはすぐさま陣を展開し、大小様々の弾丸を発射していく。しかし、これもたいして変わりがない。
「これでも・・・む」
霊夢から、封魔針が飛んできた。リーザは大太刀を抜刀して構え、
「鬱陶しい!!」
横に凪ぎ払った。直前の封魔針はおろか、振り払った余波は先の封魔針をも撃墜し、更に霊夢を狙う。
「くっ・・・」
苦しみ紛れに回避する霊夢。リーザが追撃の弾幕を張っていくが、一重に回避してみせる。
戦況は霊夢達が押されぎみである。放った攻撃は全て切り落とされ、豪快な一発を食らわせてくる。
「まだ大技を使わないのか!!」
リーザは誘導能力がある雷の滝を二人にかましていく。
魔理沙!!」
「ん・・・、わかった!」
短い確認を取り合った二人は、行動にうつす。この状況を打破する戦略だ。霊夢がリーザの視界に入って惹き付け、魔理沙は背後に回る。
「何をする気だ・・・!?」
雷の滝が霊夢に集中する。
「『二重結界』・・・、くっ!」
二重に張られた結界は、雷の滝を受け止めたが、半瞬で砕かれる。
「これで万策尽きたか」
「尽きてないぜ!『スターダストレヴァリエ』!!」
「!?」
幾多の星を噴出しつつ、魔理沙が箒に乗って恐ろしいスピードで突撃してきた。回避できないと悟ったリーザは、大太刀の腹で防御行動にでる。
鈍い爆音。
彗星のような激突は、リーザの展開した陣を木端微塵に砕き、大太刀を折り、防御した本人にも大きなダメージを与えた。
「こんなもんだぜ」
「まぁ、良いじゃない?」
二人が軽い会話をする最中、リーザは大破した大太刀を見つめた。この状態では戦闘を継続するのは難しい。元々リーザは、大太刀による迎撃と、追撃の雷を戦闘スタイルとしており、とてもずっと回避するというのは出来ない。リーザは仕方なく大太刀を捨てた。大太刀が地面に落下していく。
「お?降参か?」
「降伏はない。砕かれる方がマシだ」
リーザは間合いを広く空け、両手を掲げた。リーザの背後に巨大な陣が展開される。
「このまま戦闘を続ければ敗北するのは十中八九俺だろうな。故に、最後くらいは華を見せてやる!」
陣の中の紋章が煌めき、大気が震える。
「『轟雷・絶対焦土の万雷』!!」
陣から召喚された、幾千万と表せない天雷が霊夢魔理沙を襲った。
「な・・・!」
巨大な雷、小型の雷、誘導する雷、多種多様の雷群。一瞬、逃げ道が無いように見えたほどだ。
「らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
天雷の奔流が迫る。億千万の比喩しようもない滝。
かつて大悪魔といわれて恐れられていた者の全身全霊の一撃だった。
「こりぁ・・・!」
回避に専念する二人。だが、雷の奔流を前に一重で避けるのが精一杯だった。
雷の弾幕は威力の他に視界を潰すという伏線的の能力もある。
視界を潰し、問答無用に万物を灰とする。これがリーザの十八番だ。
「避けきれない・・・『霊符・夢想封印』!!」
霊夢の陰陽玉から、凄まじい数の札とカラフルな弾丸が放たれる。リーザはその弾幕を無視して砲火を魔理沙に集中させる。
「この小娘一人は・・・必ず・・・!!」
陣から放射される弾幕によって数は減ったが、残った弾丸はリーザに直撃した。
「ガァッ・・・!?」
魔理沙!!」
この隙を見過ごすわけにはいかない。
「任せろ!『恋心・ダブルスパーク』!!」
二つ同時に放たれる虹色の光。山すら焼き払う二つの光は雷の奔流を貫き、
リーザに直撃した。
「・・・・・おおおおおおおお!!!」
二つの虹色の光を浴びたリーザは気を失い、落下していった。
「ふぅ・・・、やっと倒せたか」
「けっこうきつかったわね」
やっと一息つけるとホッとした二人。その後、霊夢魔理沙は互いを見合い、北東へ飛んでいった。



「あ、リーザが墜ちたわね」
白夜が虚空を見上げる。干渉結界の中では天に山脈が広がっている。山から何も聞こえないのはなんとも不気味である。
「ねぇ、さっさと終わらせてよ。私疲れた」
満身創痍の状態で口を開く禍津。多数被弾し、黒い着物も髪もボロボロだ。
「そうか・・・、じゃあ終わらせる。私もこの結界の維持に疲れてきたし」
白夜が右手を掲げると、その上に陣が顕現される。九の尾が煌めきだし、西から強風が吹いた。
「『絶天符・アイステンペスト』」
西風が凍っていく。世界が、永久凍土に包まれていく。気温は瞬時に氷点下まで下がった。
白夜の陣から飛び出る凍土の槍。凍った西風すら凍らせる槍は、
禍津の小さな体を貫いた。





暑いですねー。アイス棒片手に小説を書く暇人。おい!夏休みの宿題は!?知りませんよーww くれぐれも、熱中症にはご注意下さい。
絶天火も4まで出来たわけですが、これも皆様のお陰です。今後も宜しくお願いします。
さて、5は何時書き終わるかな。