東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

東方絶天火 6

自称「大悪魔」を撃退した霊夢魔理沙は、そのまま北東に向かっていた。
目指すは、北東の果てに有るという白銀の神殿。
白夜を追い出したという、紅竜玉神殿である。
「で、何だ?霊夢は異変を起こした側の事を何か知ってるのか?」
「途中まで白夜ってゆう奴と進んで来たけど、白夜は色々知ってるっぽい」
「白夜?本で読んだことがあるが、あの太陽が沈まない現象の事か?」
「いえ、間違っても人よ」
「人か。ん?人間なのか?」
「あー・・・、紫のとこの狐っぽい」
他愛もない会話が続く。あの自称大悪魔を倒してからは敵らしい敵も見当たらず、暇をもて余していた。
本当に事件を解決する気でいるのか、と他の世界の人は言うだろう。
少なくとも、異変側はそうである。億千万の死地を経験し、その死線を乗り越えてきた異変側は、その態度にほんの少し怒りマークを浮かばせて(一部除く)いる。
さて、話を戻そう。
霊夢達が話をしている時、この空域は静穏に包まれていた。
二人の気が逸れたほんの一瞬。
二人の目の前が突如、大爆発した。
「!?」
「何だ!?」
周囲を見渡す。そこに敵らしい敵は見てとれない。
代わりに、南西の方角から大きな尻尾を持つ、着物の狐が近づいていた。
「間に合ったか、全く霊夢は早いな・・・、此方の方は」
白夜が魔理沙の方を見る。
「私は霧雨魔理沙、普通の魔法使いだぜ」
魔理沙か。これから宜しくお願いする」
「お願いされたぜ」
「普通にこちらこそって返す気はないんかい」
「全くそのとおりだぜ」
微笑も交える会話も最中、またも一寸先が大爆発する。
「うわ・・・っ?」
おかしい。思わずつり上がるほどおかしい。
目の前で確かに爆発しているのに、爆風が全く吹かない。熱もない。
だめ押しに、白夜だけは全然驚いていない。
「白夜、これって」
霊夢が白夜に問う。白夜はその質問を聞くなり、北東を睨んだ。
霊夢が思った通り、異変側の攻撃。詳しく言えば、神殿の主砲の砲撃だ」
「異変側?何だ、随分と物騒だな」
「時間稼ぎ・・・だな、多分」
「時間稼ぎ?何のために?」
霊夢からの問いかけに、白夜は答える事を一瞬躊躇った。考えるように上を向いて、決心したかのように二人を見る。
「あいつら・・・、紅竜玉神殿の輩は幻想郷の支配を望んでる。更に上手く事が進めば、軍隊の駐屯を行うと思う」
「軍隊の駐屯!?」
「・・・、何のために?」
白夜は更に深刻な表情になる。
「幻想郷は外界と隔てられた世界。軍隊を置けばどのような外敵も大結界を破る事は殆ど無理だから。要人の保護にも使えると思ってるから、幻想郷を地方都市に開拓する・・・。勿論、反抗する原住民は」
「全員抹殺、か」
「そりゃぁ・・・」
なってはならない。幻想郷にとって、これ程卑劣な事はないだろう。
抹殺され、利用され、支配される。そのような世界を、とても想像したくなかった。
「だから急がないといけない。あっちはいち早く召喚の魔方陣を完成させて、軍隊を召喚したい。一度に召喚できる軍隊はおおよそ三万で、そこから推測するにあと・・・、一時間。あと一時間で、第一波が召喚される」
「一時間?これって余裕なのk」
「とにかく急ぎましょう。白夜、何か障害は」
魔理沙を抑えて無理やり入り込む霊夢
「私が防御結界を張って前衛になる。二人は弾幕を張りつつ私を盾に、神殿の防衛弾幕を一気に突破する。どう?簡単でしょ?」
「おう、確かに。単純明解だな」
「じゃあそれで行きましょ。白夜は大丈夫なの?」
「まぁ、伊達に武神やってるから」
「あ、そうなの?」
「・・・神様だったのか」
「雑談はもう終わろうか。・・・、『対弾幕結界』」
白夜の九尾が白銀に輝き、結界が展開される。二人は白夜の後ろに移動した。
「トップスピードでいくから。心して」
三人は、今までとは比べ物にならない速さで飛んでいった。



「痛い。本気で痛い。降参する。降参するからもうやめてくれレミリア
紅魔館門前。リーヤは満身創痍になっており、対するレミリアは身体中傷だらけだが痛そうな傷は一つもない。
「もう降参?結構呆気なかったわね」
「めちゃくちゃ奮闘したつもりだが」
スペルカードを納めるレミリア。リーヤもぼろぼろの愛剣を鞘にしまう。
「でも、ここを攻撃したからには何か理由があっての事でしょう?見れば貴女、かなり頭が回りそうだし」
リーヤはレミリアの指摘に驚愕した。見た目は幼女なのにその鋭さは尋常ではない。
「まぁ、理由は有るけど言えん。でも、任務は失敗だし、大人しく紅茶でも戴こうかな」
「あげるとは言ってないけどね。咲夜、頼める?」
「承知しましたわ」
消失するレミリアのメイド。
「幻想郷って・・・、本当に色んなんが居るんだな」
小声で独白するリーヤ。レミリアには聞こえなかったらしく、
「リーヤ?入らないの?」
こんなことを言われてしまった。
「あ、おう」
リーヤは紅魔館の門をくぐり抜けた。





遅い。ごめんなさい。夏休みだからって遅くまで寝てるからこんなことになるんだ。
上下左右に迷いながらここまでやって来ておりますが、これからも宜しくお願いします。