東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

東方絶天火 7

視界が、虹色の弾幕に覆われた。



「・・・ッぐおおおおおおっ!!」
『対弾幕結界』に直撃する数多の弾丸。一つ一つが人の背丈を優に超える巨大な物だ。身に直撃すれば只ではすまない。
白夜も結界をドリルの先端のような形象にし、極力受け流すようにしているが、かするだけでも白夜に大きな負担を強いさせた。
「白夜、大丈夫か!?」
魔理沙が心配するが、その声は既に白夜の耳に届いていない。
この一撃は、霊夢魔理沙の身を一瞬で砕くだろう。白夜は二人の盾になると約束した。
「!!見えた、白銀の神殿!!」
霊夢の見る北東の空。遂に見えた、紅竜玉神殿。
「もう・・・、少し・・・!」
白夜は更に結界に力を込める。後ろで魔理沙がミニ八卦炉を構える。
「『恋心・ダブルスパーク』!!」
ミニ八卦炉から放たれる、大悪魔を落とした二つの魔砲。それは弾幕をかきけして白銀の神殿に直進し、
神殿を守る結界に直撃した。結界全体に亀裂がおきる。
「あの感じだと、あと一発で結界を壊せそうだ。壊していいのか?」
「かまわない・・・、結界を破れば、弾幕も止まる・・・!」
白夜が止まる。『対弾幕結界』を解除して、一気に力を解放した。
「穿て、『大神槍』!・・・開け、『戦爆結界』!!」
白夜の眼前に光が集まり、爆発する。光の粒子が弾幕をかきけした。
「じゃあいくぜ!『恋心・ダブルスパーク』!!」



「弾幕結界が壊されたな」
神殿の正面の門。背の小さい少女が仁王立ちしている。
「これじゃ間に合わんな・・・、といっても、あれを止めても紫にばれてるから無理か」
少女は苦笑する。
「もう・・・、来るよなあ。準備するか」



それから少し時の間があり。

「これが・・・、紅竜玉神殿・・・」
三人は、神殿内の侵入に成功した。
「はぁっ、はぁっ、・・・、疲れた・・・」
白夜が疲労で足が崩れる。霊夢魔理沙は、珍しそうに周囲を見渡す。
「広いわね・・・、普通に弾幕ごっこができるくらい」
「何だこの壁。材質が紅魔館のと似てるけど全然違うな・・・」
各々が即座に思ったことを口に出す。白夜は息を整えながら答えようとして、
「ああ。百柱位の神々を祀る帝国最大の神殿だ、狭くては神々同士で喧嘩しかねない。壁も、大神木と金剛鉄を使用している、帝国最強の対衝撃壁だ」
広間の奥から聞こえた声に妨害された。広間の奥から、一人の少女が歩いてくる。
「・・・、あんたは?」
霊夢が十メートルほど離れた少女に問う。少女は、静かに、けれども威圧的に答えた。
「紅竜玉神殿主祭神で天下に誇る大帝国の大神話主神、『竜神』キングアトラス。人の世を焼く劫火を操る、一万二千柱の神々を束ねる神霊だ」
「主神!?主神って一つの神話で最強の奴のことだろ!?そんな奴が幻想郷に・・・!?」
「こいつの存在は天照大御神とか大国主大神と同等かそれ以上ってこと?」
「如何にその通り。この幻想郷にいる神は俺を警戒視しているがな」
自慢げに胸を張るキングアトラス。
「キングアトラス。偶然此処に来たのは分かってる。けどなぜこの幻想郷を侵略しようとするの?」
霊夢がキングアトラスに質問する。その質問を聞いたキングアトラスは目を丸くし、
「このような素晴らしい場所を、手に入れない手はないだろう?」
「「なっ」」
霊夢魔理沙が絶句した。キングアトラスは続ける。
「ここまで隔てられた世界は、リルアでも白夜でも、『蒼き神王』でも『境界の覇者』でも創れないだろう。新しい土地を見つければ手に入れ、開拓する。これは歴史が物語っているだろう?土地に住む者にとって俺達は侵略者だが、此方の世界からすれば俺達は開拓者だ。だろ、白夜?」
話の矛先が白夜に向く。
「白夜・・・?」
「聞いてないのか、白夜の表の顔。こいつは酷いぞ。残虐非道も良いところだ」
「・・・、どういう事だ?」
キングアトラスは両手を広げる。
「白夜は最強の武神だ。最強の武神として、侵略者として、他の世界をぶっ壊したんだ」
「世界を・・・、壊しただと!?」
「ああ。雷雨をかき消し、嵐を吹き飛ばし、天を焼き海を割り大地を蹂躙し、世界を砕いた。神霊というより化物と言われた方が多いだろうな」
「白夜・・・本当に?」
白夜は暗い顔で、口を開いた。
「・・・・・事実。紛れもない本当の話」
「こいつは今も手を組んだと見せかけて幻想郷を砕く気かもしれない。そんな奴と、一緒に居られるか?そんな度胸があるか?お前らに」
一時の、沈黙。
「あるわ」
霊夢が真意を言った。
「白夜に嘘心が見えないし、一応二度位は助けてくれたしね」
「私もだ。借りはいつか返すもんだろ」
霊夢・・・、魔理沙・・・、有り難う。キングアトラス、これが私の思い。あんたの思い通りにはさせない」
「・・・・・仕方ないな」
キングアトラスは背の翼を広げ、掌に劫火を顕現する。翼で飛び立ち、背丈程の小さい陣を展開する。
「此処でお前らを止める。でないと、俺達の志が無駄になるからな」
キングアトラスは軽く深呼吸する。
「『劫炎・滅却の宴』」
三人に、炎の弾幕が襲いかかった。





一週間おきに、一話が完成する絶天火。そろそろ終盤ですね。キングアトラスは原作でいう四面ボス位ですね。その前が登場キャラと数が合わんとか気にしないでください。
夏休みが終わると、流石に受験生だし・・・、どうしようと考えてます。
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