東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

東方絶天火 8

燃え盛る弾幕が三人を襲った。



「どうした!! お前らの攻撃は三人でこの程度か!!」
炎・・・というか劫火の弾幕が霊夢の袖をかする。
「何あれ・・・邪仙のとこのゾンビより固いじゃない!」
魔理沙も同じような愚痴を洩らす。
「全くだぜ、三人で攻撃してんのにこれか」
「そのゾンビとかは分からんが、仮にも主神を倒そうするなら、相応の苦労が有ると思うんだなッ!!」
キングアトラスは二人の愚痴が聞こえたかの様に口を開き、『劫炎・滅却の宴』の陣を解除し、更に巨大な陣を顕現させる。
「『天が堕ちる日』!!」
小さな惑星のような弾幕が張られる。サイズとは裏腹に、高速で移動する其れは、一発で巨岩を砕く威力を秘めている。
「鬱陶しい神霊だこと・・・『マグマオーシャン』!!」
白夜は付近の弾丸を飲み込む溶岩の滝を召喚し、弾幕を凪ぎ払う。凪ぎ払うと即座にスペルカードを掲げた。
「『平天の拳』!!」
白夜の拳から紅の色をした弾幕が顕現し、キングアトラスを狙ってばらまかれる。しかし、キングアトラスは何事もないようにスルスルと回避した。
「つまらんなぁ、『天下劫滅』!!」
広範囲に、それこそキングアトラスを中心とする花火の様に劫火の弾幕が張られる。
「それにしても、随分と雑な弾幕ね。これならさっきの雷の奴の方がきつかったけど」
「あぁ、それは私も同感だ」
「ん?そりゃリーザのことか?何たって俺は殆ど机越しに生活してたんだから、戦闘バカより鈍っているのは仕方n」
「『ファイナルスパーク』!!」
キングアトラスの話を無視した魔理沙八卦炉を掲げる。そこから、尋常ではない光の束がキングアトラスを狙って放たれた。
「わお、これが人間の技か」
と、手を光に向けるキングアトラス。すると劫火がキングアトラスを守るように顕現して『ファイナルスパーク』を受け流した。
「あと30分か・・・、霊夢!!魔理沙!!」
白夜が残り時間を確認し、二人を大声で呼び掛ける。
「「何よ(だ)?」」
「時間がもう無い、此処は私が引き受けるから、二人は先へ!!」
魔理沙は相談するように霊夢に近寄る。
「あの神様も何だか面白くないし、行くか?」
「白夜には悪いけど行きましょ。『全知』って奴も気になるし」
「決まりだな。じゃあ白夜、此処は頼んだぜ!!」
広間の奥へ飛んでいく二人。キングアトラスはぼうっと二人を見逃していく。その姿を見た白夜は自然と不思議に思った。
「あれ?意外とあっさり見逃す」
「ん?あぁ、そりゃこの異変が失敗で終わるともう悟ったからな」
「え? 何で?」
「この幻想郷に、鬼が居るから」
白夜は呆然とする。
「・・・・・・・、それだけ?」
「ああ、これだけ。まぁ、召喚自体境界の妖怪の邪魔が入るから無理だね」
「へぇー(棒読み)」
「まぁこのままでも暇だし、適当に遊ぶか」
「(戦う前のやる気は一体・・・・・)」



「外から見るよりも広いな、ここ」
「ま、何か変に手を加えてるんじゃない?よくわからない神様居たし」
「そうだな・・・お、開けた所にでたな」
神社の、例えるならば本殿の辺りだろう。真上には天井がなく、代わりに爛々と太陽が煌めいている。
この開けた屋外の中心に、正座して祈祷する黒い長髪の少女が一人。頭には角が二本ある。その足元にはかなり複雑な陣が描かれている。
「何だか凄い陣だな・・・・、普通一人じゃこんな大規模な物、維持できんと思うが」
「それより、あの祈祷してる子を止めればあの召喚は失敗になるんだっけ?」
「ん?あぁ、あいつを止めれば異変解決だ」
霊夢魔理沙が来たことに気づいていないらしく、少女は黙々と祈祷を続けている。少女は相当集中しているらしく、凄い量の汗をかいていた。
霊夢魔理沙はとりあえず少女の目の前まで歩いていくが、それでも気付かない。この状態から急に攻撃することも心外なので、霊夢は声をかけることにした。
「ねぇ、ちょっと」
「!! うわ誰っ!?」
声をかけられると流石に気付いた少女。肩をビクンと震わせ立ち上がった。
「私達は異変を解決しに来たんだぜ。私は霧雨魔理沙だ」
博麗霊夢よ」
二人が軽い自己紹介する。しばらく凍っていた少女だが、頭を振って意識を戻した。
「っと、私はリルア・ヘルヴェル・アルヴィト。この召喚陣で軍を召喚しようとする、いわば異変の主軸です」
丁寧な自己紹介をするリルア。しかし、魔法に精通した鬼なんて聞いたこともなく、霊夢はリルアの頭にある二本の角を見ながら、
「ねぇリルア、あんたも鬼なの?」
と、質問してみた。それを聞いたリルアは、わりと自慢げに答えた。
「ま、鬼に違いは無いけど、この体に流れる鬼の血は6か7割位。他は龍神の血が流れてるよ」
「りゅうじん?りゅうって、竜なのか?龍なのか?」
「龍の方。正式な種族名は『龍鬼』って言うけど・・・・・って、さっき『あんたも鬼』って言った!?」
今更のように質問返しするリルア。霊夢がその気迫に押されて一歩後退した。
「ええ・・・、それが?」
「その質問は『私の他にも鬼が居る』事が前提の内容! この幻想郷には私の他にも鬼が居るってこと!?」
瞳をキラキラと輝かせるリルア。その目には希望が満ち満ちており、純粋な思いが有る。
「あぁ、普通に居るぞ?まぁ地下とか霧みたいだが」
「何と其れは・・・!」
せっかく展開していた召喚陣を解除するリルア。それから霊夢に迫り、
「この幻想郷で言う『弾幕ごっこ』? それやろう! 負けたら私直ぐに他の鬼に会いに行かなくちゃ!」
間合いを大きく開けるリルア。宙を舞い、攻撃の陣を展開する。
「弾幕ごっこは基本一対一らしいけど、今回は二人でいいよ? 霊夢達が勝ったらこの異変は終わり。私が勝ったら幻想郷を壊します」
「「・・・・・・・・・・、は?」」
「あれ?壊す・・・?」





一週間ギリギリでした。毎週日曜日発表の東方絶天火。
キングアトラスの戦いは省かれたようですが、キングアトラスも改めて幻想郷の強さを理解したようです。あきらめは早いので、あの人。
そろそろ次の東方シリーズを考えておかなくては・・・、と思ってます。思ってるだけです。多分作りますけど。
毎度の事ですが、ご意見・ご感想が有りましたら一つでもコメントください。コメントは誰でも出来るようになってますし、若輩の自分が書く東方二次小説は古参方にどう思われているのかも知りたいですし。
ではでは。