東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

東方人鬼襲 ~霧雨魔理沙の襲撃~ 1

ー注意。

これは東方二次小説です。表現云々以上に(それだけでも十分酷いが)キャラ崩壊が含まれ、メインはオリキャラです。いやどうかな、主役は魔理沙だし・・・。ブツブツ

えー、ごほんっ。
そこらへんを理解した上で、問題無い方はどぞ。





以前の幻想郷崩壊騒動、通称『絶天異変』(詳細は「東方絶天火」にて)が起きて二週間。幻想郷の北東に存在する、紅竜玉神殿の各々は段々と幻想郷に馴染んできた。同時に三日に一度行う【紅竜玉大宴】と名付けられた宴で、知名度も幻想郷に広まっている。白夜が道を整備し、人間の里から手早いアクセスが可能となったためだ。

 

紅竜玉神殿には、多くの本が保存されている。それは神殿の連中が、元々住んでいた世界から持ってきた物、別世界侵攻時に手に入れてもう手に入らない物、魔法使いであるリルア・ヘルヴェル・アルヴィトが書いた魔導書、神霊であるリヴェン・キングアトラスが記したよくわからない本から勝手に暴れだす本、ページを開く度に雷や刃が飛んでくる本、はたまた外装だけで中のページが存在しないという、読者にとことん読ませる気が無い本が数多存在する。

更に、禁書といわれる程危険な物まである。代表例が【パンドラの本】みたいな汚い本で、開けば厄災と飢餓が世界中を包むという嘘っぽい力がある。基本的に、それらは危険な物程神殿の奥に一重二重の結界で封印しているという(白夜談)。

 

魔理沙は思った。これらの高級で奇々怪々の本を借りに行かなくてどうする。これでは奥で封印されている本が(多分)可哀想だと。自分が持っていた方が良いのではないか。本も神殿の連中も自分も、その方が良いと思うに決まっている。きっとそうだ(自己判断)。

魔理沙は早速身仕度を整え、可哀想な本の為、北東に飛び去った。

 

 

紅竜玉神殿は元々、神霊を祀り、守る為に建設された。なので侵入者を入れない為常時浮遊している。又、空から侵入する輩を討ち取る為に、物騒な結界砲台や索敵結界、式神やキングアトラスの眷属が駐屯し、常に警戒にあたっていた(ただし、式神やキングアトラスの眷属の実力は妖精程度で、あんまり、というか全然強くない)。

その侵入者対策のセキュリティシステムが、全てアジ・ダカーハの力を抑える為に完全に停止している。その為、北東の小さな森に神殿を降ろし、参道を整備して、今は参拝客を歓迎していた。

といっても、歓迎しているのは参拝客だけで、侵入者は全く歓迎してない。

 

「今日はあんまり参拝客が来ないねぇ」

紅竜玉神殿の雑用全般(つまり面倒事)を担当する、白い着物に垂れ下がった狐耳、九つの尻尾を持つ最強の武神、華翠玉 白夜が竹箒で落葉を払いながら呟いた。昨日に紅竜玉大宴が行われ、多くの人妖が立ち寄ったのに比べ、今日は昼過ぎというのに一人も来ない。以前は大宴の次の日でも数十人の参拝客が来たというのに。

「参道も整備したし、道中の安全管理もきちんとしてるんだけど」

道中には神殿の問題児であるリーザ・ヴァルボロストを中心とした式神達が、主に妖怪を追っ払ったり、時に衝突したりして(殆ど後者)、ずさんな安全管理を行っている。

「そう何日も、連続して参拝する事はないのかなぁ」

といって落葉を払っていく。元々住んでいた世界では、毎日のように信仰心の厚い多くの人々が紅竜玉神殿の分社に参拝していたものだ。

お陰で神殿は拡張される一方である。しかし、幻想郷ではそう頻繁に参拝する事は無いようだ。

「所変われば文化も変わる。常識だって変わる。そう考えるしかないか」

あえて、その道では先輩である博麗神社や、守矢神社に相談してみるのもいい。霊夢はまともな答えをしてくれそうに無いが。

というか、何故自分が雑用全般の担当をする事になったのか。信仰を失い、今もアジ・ダカーハ封印の為に力を使い、大規模な召喚の術こそ使えぬ身になったが、これでも世界最強と謳われた武神である。これでは品も何も無い。中でぐうたらやっている連中に一喝しなくては。

「なら、早いうちに掃除を終わらせなくちゃ」

ムンッ、と竹箒を持つ力を強くして、せっせと作業に入る白夜。怪力である白夜が力を入れても折れない竹箒は、元々住んでいた世界で御神木だった竹で作った物だ。ちょっとやそっとの力では簡単に折れたりしない。

この作業も、実は結構好きである。

そうして、参道に落ちていた落葉を一ヶ所に集め終わる。

「よし、じゃこれをささっと燃やして・・・、ん」

白夜の狐耳がピョコンと動く。遠くから、高速で此方に近付く人間の存在を感じ取った。空を飛ぶ人間なんて数が知れている。大方、魔理沙霊夢だろう。吸血鬼のメイドがまだ此処に来た事は無い。

また可笑しい話でも持ってきたのだろうか。一人で苦笑してその人を待つ。

「よぉ、白夜。勤労なこったな」

竹箒に跨がった白黒魔法使い、霧雨 魔理沙であった。着地の風圧で、折角集めた落葉が吹き飛んでしまう。魔理沙は竹箒から降りて、無邪気な笑顔を見せる。落葉を集める時間なんていくらでもある白夜だが、魔理沙の笑顔が嫌に感じ、一つ不機嫌になりながら応答する。

「何、魔理沙?宴は多分明明後日だと思うけど」

「あぁ、ちょっとな。この神殿に、幾つか本が有るだろ?それをちょっと借りに来た」

白夜はまだ、というか神殿の中で唯一魔理沙の泥棒っぷりを知らない人である。魔理沙は以前の異変の戦友でもあるし、なんせ山のように存在する本だ。幾つか貸しても問題無いだろう、と思った白夜は、極普通に保存庫の在処を教えた。

「神殿の南西にある大部屋の中。でも中には禁書級の化物魔導書もあるから、まぁ結界の中にあるから手は出せないと思うから大丈夫だと思うけど、それには手を出さないでよ」

「あぁ、わかってるぜ」

魔理沙は再び箒に跨がり、 神殿の南西の方角へ飛んでいった。白夜は魔理沙の背中を見つめて、

「・・・・・・・・・・・・・・・、あ」

と、思い出したかのように馬鹿っぽい声をあげた。

「そういえば今、リルアが本の整理をするっていってたなぁ・・・」

まぁ、無断で借りるなんていう愚行はしないだろう。白夜は何の根拠も無く、青い空を見上げた。

 

 

 

 

 

以前の絶天火は戦争物で、どうしても固っ苦しい作品に成り上がってしまいました。

が、この人鬼襲は違う!!まだほのぼの系にするつもりですっ!!

といっても、そう長く続きはしません。恐らく、2~3程度で終わるかと。

次回も、あまり期待せずお待ちください!!