東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

東方乱千天 ~六~

六章・もうちょっと事を考えて行動してよ巫女さん。

 

羅千天邸に木霊し、人里全体へ響き渡る炸裂音。それも一度や二度ではない。

羅千天邸の広い広い縁側で、弾幕ごっこが激しさを極めるのであった。

 

「あぁもう! 何この人、噂以上に強いんですけど!?」

両掌に鬼火を纏わせ、大きく後退する羅々。その視線の先には、異変解決で名高い博麗 霊夢が陰陽玉を浮かばせて浮遊している。

おまけのように、青筋も浮かばせて。

「そもそも、何で当事者が居ないのに襲うわけ? 私なにもしてないよ?」

「あんたが異変に少なからず関与してるからよ。異変を起こした奴らは、一人残らず掃討しなきゃぁね」

フハハハハハ!!と主人公に合わない、狂ったような高笑いをする霊夢。そしてスペルカードを高々に掲げ、お払い棒を羅々に向ける。

「あんたは異変主犯の、無関係の式神。だから此処で一度叩く」

仕事の顔に戻った霊夢が、覇気を放ちながら言った。羅々はその耳で聞いた霊夢の台詞を割りと真剣に理解して、

「今はっきりと無関係って言った――――!?」

霊夢の雑っぷりに驚愕する。

「今無関係って言ったよ!? じゃあ何で殴られんの!?」

「大丈夫よ、無関係でもやっちゃった妖怪とか沢山居るし。小傘とか」

「・・・・・本っ当に、雑な仕事する巫女様だわー」

羅々はこれ以上言っても無駄だと悟り、両掌に一層強力な鬼火を纏わせる。その火力は今までの比では無い。これ位の物ならば、大規模な火災を起こせれるだろう。羅々はゆっくりと宙に浮かに始め、霊夢と同じ位の高度まで到達する。羅々は一息深呼吸をして、カッ!!と目を開き、

 

「『鬼火・古戦場の華火』ッ!!」

 

スペルカードを放った。

羅々を中心に、花火を象った炎の弾幕が展開され、その一部が霊夢を狙って飛来する。霊夢はフ、と鼻で笑ってからすぐさま弾幕を軽やかに回避した。それを見た羅々はすぐ追撃の弾幕を放つ。だが霊夢はその二次攻撃、三次攻撃も難なく回避してみせ、序でのように博麗の加護が宿った御札が羅々に投げつけられた。それらの速度が瞬時に羅々の弾幕の早さを超えて、弾幕を張っていて素早く動けない羅々に手痛く直撃する。

「痛い熱い痛い熱い!! 昇天しちゃうよ!」

御札の持つ退魔の力は、怨霊等の幽霊の塊である羅々には毒である。高熱に見舞われた羅々は痛がり熱がり、貼り付いた御札を手早く取り払う。

「良いじゃない、そのまま仏様にでも成れば」

「・・・・・多分、地獄に直行かな?」

「船頭が働いて無いから大丈夫よ」

「どうだか」

羅々は弾幕を止めて霊夢を見る。口調は軽々しくても、その実力は確かだ。小中レベルのスペルカードでは、難なくあしらわれるだろう。なので羅々は新しいスペルカードを取り出した。

「仕方ないなぁ・・・・・、でも一面ボスの私で倒せれる相手じゃないよねぇ」

羅々は回りに鬼火を展開させて、ゆっくりと新しいスペルカードを掲げた。

 

「『煉獄・人外魔境の大火』ッ!!」

 

突如に展開していく煉獄の弾幕。その難度は、『鬼火・古戦場の華火』を大きく上回っていた。少なくとも、一面ボスが放って良いようなレベルではない。

「はっ!?」

流石の霊夢も、その度合いの差に驚きを隠せないでいた。しかし、その間にも弾幕は迫る。霊夢は咄嗟に回避できるルートを探りだし、計算通りの方向に高速で行動。

巨大な火の玉を右手に避け、体を捻ってその後ろに隠れていた複数の小さな火の粉を回避。そのままその先に待ち構えていた特異な動きをしているレーザー状の弾幕を確認して、

読み間違えた。

 

「痛ッ!?」

「やった、命中した!」

モロに被弾し、残機数が一つ減った霊夢。初見とはいえ、似たようなパターンの物は今まで回避出来てきた。

――――――私が読み間違えた? というか、勘が外れた?

小さく舌打ちし、再び反撃する霊夢。投げつける札の殆どは羅々に直撃しているので、早からず遅からず撃墜は出来るだろう。羅々は札での痛みと熱さを極度迄我慢し、弾幕結界を維持し続け、羅々の思いに応える『煉獄・人外魔境の大火』が、予測不能の弾幕を放つ。

「本当に・・・・・面倒なっ」

霊夢は即座に先程とは違う計算ルートを構築し、回避行動をとる。ついさっきのミスは後ろから飛んできた弾幕の一部が直撃したからだ。恐らく、巨大な火の玉の伏兵だったのだろう。後ろの行動にも注意して、追撃を開始する。

投げつけられ飛び交う御札。

「何もほんの一発で攻略って・・・・・」

霊夢の弾幕ごっこのセンスに感嘆する羅々。そんな羅々の体力が時間と共に削られていき、遂に『煉獄・人外魔境の大火』の弾幕陣が崩れ落ちる。霊夢は其れを確認すると攻撃と止めて、脱力したように腰に手を置き、お払い棒を下げた。

「投了ぉ~、負けましたぁ」

両掌と身の回りに展開していた鬼火を解除して、降参したように両手を上げた羅々。見返して見ると、羅々の全身は主に札による傷が沢山有る。

「じゃあ、今淵谷達が居る所を教えてくれる? 負けたんだから文句は言わない」

「だから知らないって言ってるでしょ!?」

羅々はアセアセしながら弁解する。霊夢はそんな羅々の目を見抜くように凝視。羅々はその気迫か圧力かに圧され、精神的に一歩、二歩と後ずさる。羅々の額に浮かぶ汗。

そんな無言の間が数秒程続いて。

「あぁもう!! また一から探し始めなきゃならないじゃない!!」

霊夢が羅々が言った事が真実だと悟り、面倒な事になった!、と地団駄を踏む。霊夢はその不機嫌状態で羅々の両肩を鷲掴み、前後に揺らして追及する。

「淵谷達が行きそうな所は何処!? ほら、他の連中連れて行く所なんてだいたい予想つくでしょ!?」

「淵谷だけなら行きそうな所ならまだしも、風里様を連れたなら、もう予想が・・・・・」

羅々に言われ、揺さぶるのを止めてはぁぁ~~~、と溜め息をつく霊夢霊夢に揺らせれ、頭が混乱したかのようにグワングワンと痛くなる羅々。羅々は痛みで頭を抱えながら、ある方向を指差した。

「さっきも言ったけど、淵谷だけなら、妖怪の山に行く。風里様を連れたら何処かは想像がつかないけど、無駄足覚悟で行ってみたら? どうせ他にあてが無いでしょ?」

「う・・・・、でも天狗の連中、異変の時でも立ち塞がるかな面倒なのよねぇ」

「何時も通りに蹴散らせば? 私みたいに」

冷たい視線が霊夢の背中に突き刺さる。

「分かったわよ、行ってみる。でも意味なかったら、此処に戻るから」

「運良い事を祈るよ。そしてもうこの羅千天邸には来ないで」

霊夢は羅々が最後の方に言った言葉を「あーーー聞こえないわーーーー」と無視。そのまま、羅千天邸の縁側から飛行して、妖怪の山に向かうのだった。

 

 

 

丁度霊夢が羅千天邸から飛び立った時、妖怪の山の頂上と地底が揺れた。

 

大きな力によって。

 

 

 

 

乱千天の六、やっと出来ましたね。ちょっとどころじゃない位遅れました本当にご免なさい。

週末に更新するって言ったろ!! 言った事はちゃんと守りなさい!! 全くその通りで御座います。腕不足で、あ此れ言い訳だ。言い訳は良くない猛省猛省。

話は頭の中にだいたい出来てるんですけど、書く気力というか時間というかが無かったお陰で遅くなりました。実際、此れに手をつけたの昨日と今日でしたし。

いや申し訳ない。読者様方に失礼でした。

此れからは期限を守っていく所存。こんな奴を許して下さい。