東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

東方乱千天 ~十二~

十二章・集結。からの、次最後?

 

 

 

「でも、本当にどうするのさ? 正直、風里の所の天狗を加えても焼け石に水だよ」

少し離れた所で動きを止めた諏訪子が、不服そうに言う。短時間弾幕ごっこをして、体で感じているのだろう。

「いや。一応、手はあるのじゃ」

風里が、右手で持っていた本を開く。特徴的な表紙に、中には理解も解読も不可能な文字がびっしりと書かれている。

「あら、支配奥義書?」

「あぁ、序盤に出てきた魔導書じゃ。これには、本来天狗を支配する方法が書かれているが、深く追求して読んでいけば、国を揺るがす程の妖怪すらも支配出来る方法が書かれてある」

此処、と風里は指さす。

「だが、今はそれを行使出来ない。なぜなら

「話が長いわ! 来るわよ!!」

霊夢が、風里の話を切って、敵の攻撃に対しての警鐘を鳴らす。正にその同じ瞬間に、八岐大蛇が光と共に通常弾幕を放った。

一見すれば単純な弾道だが、段々とその弾道は変化していく。遂には蛇のように蛇行した不規則な弾道となり、一発一発が回避の難しい弾幕と化した。

「面倒ねー。千年眠ってたのに、弾幕の華やかさは幻想郷でも通じる程ってなんで?」

亡命が文句をつけながら、回避が難しい筈の弾幕をスルスルと回避していく。少し離れた所で、諏訪子が同じように回避している。だが、その動きは亡命と比べて少々ぎこちない。ボスとしての経験の方が長い為であろう。諏訪子が八岐大蛇の放った弾幕の中でも、特に目立つ大きさの弾丸を回避した後に、風里に聞く。

「で、風里? どうすれば八岐大蛇を支配できるのさ?」

「あぁ、簡単じゃ。奴の体力を削っていけばいく程、成功の確率は高くなるが」

風里が説明するには、八岐大蛇がスペルカードを使えば使うほど、支配奥義書による拘束の可能性が高まるという事らしい。

「じゃぁさっさとスペルを使わせれば良いわけね。力ずくは得意よ!!」

霊夢は張り切ってそう言い切り、弾幕を大きく回避してみせて間合いを取る。十分な間合いを取れた事を確認すると、持っていたスペルカードを掲げてスペルカード宣言をした。

「『霊符・夢想封印』!!」

霊夢の周りを飛んでいる陰陽玉から、七色に光る派手な御札と陰陽玉が放たれ、八岐大蛇の放ったほぼ全ての通常弾幕を薙ぎ払っていきながら八岐大蛇を襲う。

「・・・・・・・・、」

八岐大蛇は誘導する御札と陰陽玉を回避できないと悟って全身で『夢想封印』の弾幕を受けた後、無言でスペルカードを取り出して迎撃のスペルカード宣言をした。

 

「『山波・出雲国の八つ頭』」

 

八岐大蛇を中心に展開される魔法陣から、散弾と蛇行する弾幕、更に四方八方から包囲するように散開していく。蛇行する弾幕は単純な動きだが、弧を残すように飛ばされる為に回避の動きを制限させ、その中に八方から展開せれていく散弾が全員を狙い撃つ。そのような弾幕である。

「へぇ、並程度のスペルカードは持ってるんだ」

霊夢が関心しながら、慣れた手付きで回避していく。蛇行する弾幕で動きは制限せれている筈なのだが、霊夢はそれらの一瞬の穴を通っているので、広く回避に専念しながら封魔針を放ち続けている。

「まぁさほど難しい弾幕じゃないわね。さっさと次使わせるわよ」

「なんじゃお前!? なぜ此処まで難しい弾幕を涼しい顔で避けれる!?」

風里が横で文句を言いながら小さな体を細かく動かして避け続けているが、何れもギリギリでの回避だ。三寸先で弾幕が通過しているが、それがずれればすぐさま撃墜され、残機数も一つ減ってしまう。

「風里と諏訪子は弾幕の回避に慣れてないから難しいかもねぇ」

と言いながら、風里の隣で回避する亡命。

「じゃあ何でお前は避けれる!? 亡命も弾幕勝負してないだろう!?」

「んー・・・・・、勘?」

「博麗の巫女は誰も適当じゃあ・・・・・・、頭痛いわ」

「文句言わずに避ければ? 相手は待ってくれないよ」

亡命がそう言い終わると同時に、八岐大蛇は霊夢の攻撃で崩壊寸前だった魔方陣を解除し、新たな魔方陣を構築していっている。亡命は八岐大蛇の行動を注視しつつ、視線を風里に戻す。

「スペルカード、八岐大蛇が何枚持ってるか知らないけど、何枚位使わせれば良いの?」

「分からん。見て体力の減り具合を見るしかない」

「そう・・・・・」

亡命は溜め息をついた。視線の先を八岐大蛇に戻す。八岐大蛇は既に新しい魔方陣を終わらせており、二枚目のスペルカードを掲げた。

 

「『天霧・六脈の奇稗波』」

 

「もう次のスペルカードね。これなら直ぐに終わりそう」

霊夢は楽そうに回避に動く。断続的に放たれる、波を模した弾幕だが、その中身は単純。霊夢は、弾幕をスルスルと回避していく。回避と同時に放たれ続けている封魔針は、確実に天叢雲剣の体力を削いできている。

「本当に・・・・・、今代の博麗の巫女は凄いな」

風里は遠くから、改めて感心する。よくもこう初めて見る弾幕を回避出来るものだ。と思っている矢先。

弾幕の調子が、突然変わった。

「嘘!? 」

霊夢は変化した弾幕の調子に合わせる事が出来ず、一瞬で詰みの状態になってしまった。

「あぁー、適当にやるから調子についていけないのよ。もうちょっと警戒してた方が身の為なのに」

亡命は八岐大蛇の放った弾幕霊夢に接触するより前に、自身のスペルカードを掲げて霊夢を守ろうとする。だが、それより先に別の方向から、違うスペルカードが発動された。

 

「『封魔・千年の逢魔ヶ時』!!」

 

強風とそれによる鎌鼬が、霊夢を包囲しかけていた八岐大蛇の弾幕を凪ぎ払った。

「お、このスペルは」

霊夢は声のした方向に顔を向ける。

「淵谷? 随分と遅い登場ね」

「すみません、色々といざこざが有ったもので」

風を置いてけぼりに飛んできた天狗。風里が草薙の剣を探すよう命じた淵谷である。

「風里様、有りました。草薙の剣です」

「本当に有ったのか!?」

はい、と言いながら淵谷は草薙の剣を風里に渡す。一見、ただの寂れた剣であるが、神剣にはかわりないのだろう。厳かな雰囲気が漂っている気がする。

「これさえあれば、八岐大蛇が何枚もスペルを発動させる前に討ち取れる! 風里貸して!!」

風里が関心を寄せている最中に、諏訪子が半ば無理矢理草薙の剣をぶんどった。

「此れは並みの人が使うより、私が使った方が良いと思う」

「あぁ、ハナからそのつもりじゃ」

風里は向こうで無言のまま佇む八岐大蛇を睨む。

「いくぞ、此れで最後じゃ・・・・・・!!」

 

 

 

終わりそう。それ以上に、自分の文章力の無さに絶望しそう。疲れた・・・・・・・。

乱千天、もうすぐ終わりそうなムードですよね。まぁ、もうすぐ終わりますけど。

絶天火と大体同じ長さに、なるなぁ。

困った、話す事が昨晩言い切ってしまった。

今回特に言うことなし・・・・・・。では、このへんで。