東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

東方乱千天 ~十五~

「『宝具・陰陽鬼神玉』!!」

霊夢の手から、複数の大陰陽玉が飛ばされていく。陰陽玉がは拡散し、奇抜な弾道を伝って八岐大蛇を狙っていく。

「・・・・・・・・・」

八岐大蛇は身体を捻り、陰陽玉をすんなりと回避した。だが、陰陽玉は回避された後も大きく弧を描き、再び八岐大蛇を狙う。八岐大蛇はそれを見て、自分の手から陰陽玉とほぼ同じ弾幕を繰り出し、全ての陰陽玉を撃ち落とした。

「陰陽玉も一撃って。五人がかりでもあの結果だったのに、正直難しいわね」

霊夢は『宝具・陰陽鬼神玉』のスペルカードをしまって愚痴を言う。相手は、陰陽玉を簡単に消し去る程の実力を持っている。五人がかりの一斉攻撃であの様だったのだ。多少の失望感を覚えても仕方が無いだろう。

「まぁねぇ。もう一枚か二枚当てれば良いと思うけど、どんどん上達してくし」

亡命は八岐大蛇の技術力の飛躍的な伸びに、敵ながら天晴れとの称賛する。そして真面目に称賛した後、新たなスペルカードを掲げて攻撃態勢に入った。

 

「でも、どんな実力者でも当たる弾幕は当たるのよ。『麗巫・陰陽大弾幕結界』!!」

 

陰陽玉だけではない。散弾、レーザー、誘導弾、ありとあらゆる種類の弾幕が魔法陣から召喚せれ、八岐大蛇に向かって撃ち出された。八岐大蛇は弾幕の行く方向を見て、弾幕の弾道を予測し動き出す。だが、散弾を避けるとすぐに誘導弾、誘導弾を右に避けると尾の長いレーザーが襲う。それに加えての陰陽玉やその他である。瞬く間に八岐大蛇の逃げ道を塞いでいく。

霊夢、駄目だしを」

「分かってるわ」

霊夢は八岐大蛇の逃げ道が段々と小さくなっている事を見計らい、スペルカードを掲げて攻撃にうつる。

 

「『夢符・退魔符乱舞』!!」

 

 咲き乱れるように、退魔の御札が次々と投擲されていく。八岐大蛇は同時に二つの弾幕の弾道を見極めなければならず、動きがずいぶんと遅くなった。

弾幕のスピードが遅い分、見極めが早く出来るって事ねぇ。じゃあ早い弾幕を張れば良いとっ!」

亡命はスペルの中身を弄くり、遅い弾幕から瞬時に早い弾幕へと変化させる。本来は時間が経過すると段々と弾幕のスピードが早くなっていくスペルカードだが、対応能力が高い八岐大蛇にそんな学習の時間は与えないと判断したのだろう。

『麗巫・陰陽大弾幕結界』が表情を一変させ、矢継ぎ早に弾幕を放っていく。如何に八岐大蛇でも、ほぼ卑怯な形で放たれた弾幕には対応しきれず、

御札の次に張られていた、巨大陰陽玉に直撃した。

「・・・・・・・ッ!!」

八岐大蛇は被弾した陰陽玉を一撃で砕き、今まで張られていた弾幕を解除。最後のスペルカードを掲げた。

 

「『叢雲・一騎当万の孤独龍』・・・・・・!!」

 

孤独に思う哀しみが満ちたような音が、霊夢達が居る空域に満ち溢れた。霊夢も亡命も、悲哀の響きに一瞬だけ動きを止めてしまう。

「ははーん、自分の人生をスペル名にした訳で」

亡命は個人的な感想を口走りながら、続けて『麗巫・陰陽大弾幕結界』を張り続ける。

だが、陰陽玉が悉く『叢雲・一騎当万の孤独龍』に相殺され、御札その他をも吹き飛ばされていく。次第に、二人がかりの亡命と霊夢が押されていった。

「冗談じゃないわ、なんで押されてるの!?」

「・・・・・・・・あらま」

亡命と霊夢はスペルを解除して、回避重視の形を取る。だが、八岐大蛇の弾幕が激しく、十秒も経たないうちにほぼ詰みの状況になってしまった。

「何この弾幕、全然先が見えない・・・・・!!」

霊夢はすぐさまオプションを一つ消費して『霊撃』を発動。球形で発生した霊撃は、辺りの敵弾幕を消滅させた。

しかし、その穴を瞬時に埋めるような弾幕霊夢を狙う。正面が駄目なら下方から、それが駄目なら横から、それでも駄目なら背後から。二人を撃墜せんと弾幕は広がっていく。

「きついわねぇ・・・・・・、何か手は」

亡命がそう考えた矢先に、八岐大蛇の『叢雲・一騎当万の孤独龍』による弾幕が亡命に迫った。スピードはそれ程でもないにしろ、密度があまりにも濃い。だが、弾幕回避技術が高い亡命にとっては、この程度の密度なら回避しきれるだろう。亡命は八岐大蛇のぬるい攻撃を鼻で笑い、回避に動こうとする。

だが、動く事が出来なかった。

(後ろ、淵谷が詠唱中だったわ)

亡命の後ろで、『支配奥義書』の詠唱を続けている淵谷。前を見てない訳ではなさそうだが、どちらにせよこの後の戦いに支障が出るだろう。

淵谷も弾幕回避技術は中々のものだが、目の前の弾幕を詠唱をしながら回避は恐らく出来ない。詠唱を一度中断して回避に専念しても、回避し切れるとは思えない。

被弾すれば、『支配奥義書』が灰になるのは必然的だろう。

「孤独龍とか言いながら、普通に学習出来てるじゃない!」

亡命は相殺の弾幕を張る。だが、本来弾幕とは回避するものであり、弾幕同士を撃ち合わせ相殺させるものではない。亡命の薄い弾幕は八岐大蛇の弾幕に次第に掻き消されていき、遂に十尺先(一尺は約三十センチ←多分)まで迫った。

「まずい・・・・・・・!!」

亡命は迎撃スペルを掲げようとするが、もう目の前まで迫る直撃弾を全て撃墜出来るとは思えない。後は霊夢に任せて、自分は戦線離脱しようと考えた時。

 

「『秘術・グレイソーマタ―ジ』!!」

 

どこからともなく飛んできた星型の弾幕が、亡命の目の前に迫っていた八岐大蛇の弾幕を掻き消した。

「!? この弾幕は?」

亡命が疑問に思う最中、もう一つの声が辺りに響き渡った。

 

「食らえ八岐大蛇、オンバシラアタァァァァァァック!!!」

 

一本のオンバシラ。表記違い、一本の御柱が激しい『叢雲・一騎当万の孤独龍』を吹き飛ばしながら、八岐大蛇に向かって放たれた。八岐大蛇は多少驚いた表情をしたが、拳を振り上げて優々と来た方向へ弾き飛ばす。弾き返された方向に居た人、ではなく神霊が、その御柱を受け止めた。

その神様と亡命を助けた弾幕を放った巫女姿の少女が並んだ。二人は何やら日曜朝に放送される某戦隊番組(勿論その存在を霊夢や亡命、八岐大蛇は知らない)のようなポーズをとって高らかに宣言した。

 

「守矢神社の神様、八坂 神奈子!」

「同じく守矢神社の可愛い巫女、東風谷 早苗!」

「「ここに見参ッ!!」」

 

この場が、数秒間沈黙に包まれた。

 

 

 

 

ゴメンナサイ本当に御免なさい。何が終わるだ、何がネタ切れだ。この世界においてそんな言い訳は通用しないんだよ。反省するなら今から広島駅から防府天満宮まで走って行って来い。

本当に読者様方すみませんでした。こんなんでよいのか、勿論良くなんか御座いません。あぁ、一体自分は何を考えていたのだろう・・・・・・。

あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・(嘆)。

次回終わる。今度こそ乱千天が終わる。何度もこんな事言ってきたからもう信じられてないと思うけど。

まぁ、そんな感じですわ。本当に御免なさい本当に。

次回ですよ、最終回は次回です。