東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

とある鬼神の制裁行動(ひまつぶし)。

「ねぇアジ、私の相談に乗ってくれる? ええ、有難う」

「勝手に乗らせるな。それに我をアジと呼ぶな、魚と勘違いされる」

紅竜玉神殿の封印の間。そこの中心でリルアはアジ=ダカーハが準備したお茶を飲みながらアジ・ダカーハに質問した。アジ=ダカーハは嫌な顔をするも、この場から立ち去らないと所から見て、一応話しは聞くつもりらしい。

「貴女は我が帝国の優秀な兵器群を見た事はあるでしょう?」

「あぁ、勿論だ。人工物とは思えない破壊力には、我も一時注視していたが」

アジ=ダカーハは、元々リルア達が居た世界で暴れていた邪竜の一匹だった。邪竜として暴れれば、当然誰かがそれを止めに来る。それが『月界神殿』の連中だとか通称『帝国』の連中で、主にアジ=ダカーハを止めに来たのは『帝国』に所属する軍隊や神霊だった。その中でキングアトラスと対峙し、敗北したのだが。

『帝国』の持つ兵器は、人工物として圧倒的な火力を誇る。強いて言えば、幻想郷の『月の世界』に住む月人や玉兎が持つ兵器に並ぶかそれ以上。天災や運命、時には神の奇跡すらも押し返し、人の手によって神々ですら抹殺出来るであろう力を持っていた。もっとも、その殆どはアジ=ダカーハに対して意味を成さなかった。アジ=ダカーハがそれほど強力な邪竜だったと感じさせる。

「あれがどうした? どのみちこの幻想郷にはそれを輸入できないぞ」

「勿論、サヨリが決めた条約に反する気も時間も体力もその他諸々も無いわ。まぁ、それとは別に、私少し前に、ある兵士に出会ったのよ」

リルアがずずずとお茶を飲み続ける。アジ=ダカーハはそれよりも、幻想郷では聞きなれない言葉を聞いて少し困惑した。

「兵士だと? この幻想郷に正義を掲げる殺人者が居るのか。帝国軍のか?」

「貴女も殺人竜だと思うけどね「アジ・当たり前だ」。帝国軍とは全然関わりの無い、本当に兵士か傭兵かどうかも分からない。でも4000年位戦闘を続けてきたらしいわ、その人」

リルアはお茶を置いて、やれやれと手を振り降参のポーズ。

「かなり強そうだったし便利な能力を持ち合わせてるし、帝国軍北・東統合方面軍の前線司令官に任命しようと思って勧誘したんだけど、忠誠心が高くてね。ギルドが何とかかんとか、ってね。いや残念、本当に惜しかったわ。結局の所そのギルドの支部を帝国に置いて、その人が支部長になる事になったんだけど」

「前線司令官、か。今のはどうするんだ」

「知らないわよ。あいつ無能だから。サヨリに任せた方が勝率が百万倍にも一億倍、天文学数字にになるよ。流石我が帝国の勝利の女神。この二つ名は伊達じゃないわ」

リルアがウンウンと、一人で頷く。アジ=ダカーハはそんなリルアの行動を無視しながら、その兵士の忠誠心に関心した。

「それにしても、4000年か。我が帝国に抵抗出来たのはほんの十数年程度だから、やけに長いな。現人神なのか?」

「分からない。全知の私でも正体不明、まるで鵺よ。機械でもそこまで長い年月耐えきれるはずがない、それも永久機関でなければなおさら。でも神気は感じられなかったし・・・・・・・、って話が逸れたわね。とりあえず、その人と話を少ししてね。帝国軍が持つ位破壊力を持つ武装は、幻想郷に入れちゃいけないと思ったのよ」

「そうだな。この共存の郷にそのような物騒な物は必要ない、それは同感だ」

「で、河童っているでしょ?」

「河童? 妖怪の山とかそこらへんに居る、あの技術者と臆病さを持つ集団か」

河童たちは幻想郷の中で、もっとも手先が器用な妖怪だと言っても過言ではないだろう。妖怪の山の産業革命を支えるもっとも重要なピースと考えてもおかしくない。

「それがどうしたんだ?」

「あいつら、今度は何か兵器を開発するらしくってね」

「ほう?」

リルアが何処からその情報を会得したかは不明だが、リルアが言うには河童達は銃火器弾幕を放つ武器を生産し、数で下剋上を果たそうと考えているらしい。本人の弾幕のセンスが無い所を、科学的な力で補おうとする訳である。

「あぁ、そういう事か。つまりお前は、その産業革命も河童が今やろおうとしている事も許せないという訳だな」

「理解してくれた? そう、だから私は今から河童の本拠地を襲います。アジ、貴女協力する気は無い?」

「我を共犯に仕立てあげようとしたい訳だ」

「そう、貴女を主犯に仕立て上げたい訳」

リルアは笑顔で指でグットサイン。アジ=ダカーハはその態度に溜息を洩らした。

「残念だが、我は今この紅竜玉神殿から出る事は出来ない。リーザ辺りに聞けばいいさ、我はお前が此処で新しいメニューの考案でもしておくよ」

「そうねぇ、そういやそうだったわ。仕方ない、主犯はリーザに仕立てあげて、早速出向いてあげようかな。じゃあアジ、参拝客が来たらしてあげてね。お・も・て・な・し

「・・・・・・・、あぁ」

 

 

妖怪の山。多くの古参妖怪や神々が昔から住んでいる、幻想郷でも圧倒的な高さを誇る巨峰である。河童も勿論、この妖怪の山の社会の一員である。

「ここね、河童の本拠地ってのは」

「良く分かったなリルア。どの妖怪を脅迫しても知らんと言われたのに」

リルアとリーザが山に入った瞬間、白狼天狗の群れが自分達への警告と撃退に向かってきた。無論それはどうにでもなったが、全滅し倒れた天狗達に聞いても河童の本拠地は誰も知らないと一点張り。これでは情報収集も儘ならないと思っていたが。リルアは何故か、直ぐに河童の本拠地を突き止めてしまった。

「全知の鬼神を舐めないでもらいたいわ。何かの秘密を一つや二つ、知ることだって簡単」

「末恐ろしいな。お前にだけは隠し事も嘘を通用しないから怖いもんだ」

「そうそう。リーザが私の楽しみにしていた茶菓子を勝手に食べたって事も知ってる。それに加えて私のお酒『一夜のクシナダ』を勝手に呑んだ事も。あれ、阿求から購入するのに凄い手間がかかったのに、ねぇ?」

リルアがリーザに向かって笑顔で、殺意の込めた視線を送る。リーザはその視線を感じまいと、わざと明後日の方向を見るようにした。

「知らないぞ、そんな事は」

「あれぇ? 私にそんなつまらない隠し事をしても通用しな

「そんな事よりも、せっかく此処まで来たんだ。さっさと潰そうぜ、此処」

リーザがあたふたしながら話の話題をつくりかえようとする。リルアはその言動に少々怒りが込み上げてきたが、仕方ないと溜息をついて、再び河童の本拠地の入り口に顔を向けた。

「じゃあ、リーザへのお仕置きはこの後にするとして」

「あーあーあー聞こえない。鳥のさえずり位しか耳に届かないなぁ」

「あっちも私達に気付いているだろうけど。まぁ、ささっと灸をすえてあげなくっちゃね」

「そうそう! 本来の目的を見失っちゃあいけないよなぁ!」

 

 

「だ、誰かあいつらを止めてぇーーーーー!!!」

流れ落ちる雷の滝。蛇を思わす蛇行する雷は、何か小さな鉄の筒のような物を持った三匹の河童を、一瞬で焼き河童に仕上げる。

「良い焼き加減だな、今夜の良い飯になりそうなんだが」

「それは止めてぇ!!」

髪を焦がしながら逃げていく三匹の河童。

「銃器を持ってんのに、まず直すのはその臆病さだろ」

「河童はあんなもんなんだから、永遠に直す事は出来ないでしょうね。これなら襲わなくても良かったかも」

「う、撃てぇー!」

隊長を気取る一匹の河童が鉄の筒を持っている河童に号令。それにつられて、とくに身分差が無い四匹の河童が鉄の筒の引金を引くと、銃口から大量の弾幕がばら撒かれた。

「意外と雑な弾幕だな」

リーザはスルスルと余裕で回避。数は多いが弾道は真っ直ぐで単純だ。弾幕に関しては凡人に近いリーザだが、長い間培っていた戦闘のセンスが有る。弾幕も難しいものではない為、凡人でも回避できる。むしろ、数があっても凡人程度にも避けられるとは弾幕を放つ武器としてどうなのか。

「問題はそんな弱っちい武器じゃない。奥にあるあの黒くて丸いの」

リルアも河童の弾幕を避けながら指差す。リーザはその指差した方向を言われるがままに見ると、確かに奥には黒く丸い物体が鎮座している。そこだけは厳重に守っているのか、その周りには怯えながらも武器を持つ河童や有刺鉄線みたいなものまで。

「最も、本人達には理解できてないけど。あれ、水素爆弾以上の威力を持つ核爆弾よ」

「はぁ!?」

何故あえて黒くて球状にしたのか。否、何故このような危険物が幻想郷に有るのか。リーザは一瞬考えるが、河童の技術力が有れば建造する事だって不可能ではない事に気付く。

「計算上の威力は知ってるかもしれないけど、実際爆発させるとどうなるかウズウズしてるでしょうね。私が気付かなかったら、一週間以内に人里は忽ち火の海になったでしょう」

「た、確かにこいつ等ならやりそうな気がせんでもない」

「せんでもない、じゃないわ。するのよ。確実に実行する」

リルアは面倒がってスペルカードを取りだした。

「鬱陶しい邪魔。『神託・参道掃除』」

 スペルカードの名前の如く、目の前で弾幕銃で撃っていた河童と司令官気取りした河童をを掃除する。塵のように吹き飛ばされた河童達は、例外無く顔面から壁にぶつかり気絶した。

「はい、本丸丸裸。いくよリーザ」

「はいよっ」

「ひぃっ、来たー!!」

怯える河童達。その中で一匹、怯えるあまり後退りした河童が不本意に怪しげなボタンを押してしまった。押した瞬間、赤いランプが光ると共に警告音が鳴り響く。

「なんじゃ、こりゃ」

リーザは天井にある赤ランプを注視する。それに合わせて警告音とは、何か危ない事が起こる前触れだと考えて良いだろう。

何か危ない事。何か危ない事・・・・・・・。

・・・・・・・・・、核級爆弾の爆発?

「リーザ! 爆弾が爆発するわ! あれを止める!」

「分かった、って何!? 今の状況でか!?」

リルアの提案に驚愕するリーザ。自分は今、畏怖という名の信仰が無く、悪魔程の力しか持ち合わせていない。それは全知の鬼神たるリルアでも同じ事、三千億の信仰が無い為神霊の力を発揮出来ない。力も魔力も霊力も、過去とは桁違いなのだ。以前なら余裕だろうが、核熱を防ぎ切れるとは思えない。

「リーザが考えてる事は殆ど予測がつくけど、勿論止めれるわ。止めなくてはいけない。リーザはあれが爆発する位の雷を起こして、爆発させて」

「は!? 遂に狂ったかリルア!?」

「喧しい! 早くして!」

「失敗したらお前のせいだぞっ、雷渦よ!!」

リーザの右手に集まる、膨大な雷の渦。リーザはそれを、黒い球体もとい爆弾に放った。電光は河童達が動き出すよりも先に、有刺鉄線をも蒸発させて爆弾まで行き届く。

「核爆発を起こす前に、私が爆発の威力を結界内で抑えきる」

爆弾に電光が到達、表面を溶解させる。その瞬間に(リルア曰く)核反応が生じ、妖怪の山すら半壊するような爆風がまずこの部屋全体を蹂躙すr

 

「発動、【~The shield of omniscience ~ 全知結界】!」

 

爆発する寸前にリルアが爆弾の周りに究極の結界を張る。爆風や核熱を、結界一つで全てを封じ込める。

「ぐっ・・・・・・!!」

リルアの口から悶え声が出るが、それが出たのも一回切り。その後は全ての爆風を封じ込め、『全知結界』は爆風の威力等を完全に学習。それを完封する構築を瞬時に完了させ、核熱の威力を全て止め切った。

「おぉー・・・・・・、その手があったんだな」

「ええ。これが全知の鬼神の力よ。さて」

リルアは全知結界を解除して、後ろの方で怖がって丸くなっている河童達を睨みつける。

「見た所、にとりはこの開発に関わってないみたい。それは良いとして、核爆弾の威力は計算上知っていたと思うけど」

リルアは笑顔のまま殺人的な気配を出しながら河童達に歩み寄る。一度強く地面を踏みつけると、そこがクレーターのように陥没した。部屋全体の壁が軋み、余波はガラス製の物を悉く破壊する。更にそこから地下水が漏れ出すが、河童の機器は完全防水と聞いているので大丈夫だろう。

「そこの銃器も含めて。今度核反応を起こすような爆弾を造ったりしたら・・・・・・

 

此処の河童の本拠地、妖怪の山ごと崩壊させるよ?」

 

笑顔に全く似合わない脅迫。河童達は顔が青ざめて声も出せないでいた。

「分かったら返事」

「「「はいもうやりませんッッッ!!!」」」

「分かったならよし。リーザ、帰るよ」

「お、おう」

恐怖で河童達を支配させたリルアの笑顔。この河童達に今後あの笑顔がトラウマとして心に深く刻まれたと思うが、自業自得なのだから仕方が無い。リーザはリルアに並んで入口に向かった。

 

 

「今回も盛大にやらかしたんですね」

「ん、文屋」

「何してんだ?」

「勿論、貴女達への取材に来たんですよ」

河童の本拠入口から出てきたリルアとリーザを迎えたのは、入口前の岩に座っていた射名丸 文である。岩から飛び降りた文は、メモ帳片手にリルアに歩み寄った。

「で、今回は何が理由で此処を襲撃したんですか?」

「色々あったのよ。ストレスが溜まっていたの」

「右に同じく。決して核爆弾の話じゃないぞ」

「はいはい、核爆弾を作っていたからそれを加えて制裁を下したと。で、私の部下の白狼天狗達へのあれは何なのでしょう?」

「可哀想に、なにか大きな事故に逢ったのね」

「あぁ、正当防衛で俺とリルアが蹴散らした訳ではない」

「ふむふむ・・・・・・」

「ちょっとリーザ、全部言ってるじゃない。紅竜玉神殿に情報公開制度も義務も無いのよ」

「では最後に、結果的にどうなったのでしょう?」

 「知らないわ。そもそも河童の本拠地って何処? って感じ」

「無論だ。リルアが全知結界で封じ切った後、脅迫して今後造らないように言ったなんてそんな事実誰が知ってんのグフゥ!?」

「もう黙りなさいリーザ。貴方が喋ると答えているようなものだわ」

リルアがリーザにの腹部に強烈な一撃をお見舞いさせ、強制的にリーザを黙らせる。リーザは観念したかのように、三歩下がって質問に応えないようした、が。

「有難う御座います。これでまた面白い記事が書けそうです」

「遅かった・・・・・・」

「では、今後も文々。新聞を御贔屓に!」

メモを終え、颯爽と飛び去っていく文。リルアは小さな溜息をついて、三歩下がっているリーザを笑顔で睨みつけた。

「じゃあリーザ、早く帰りましょう」

「・・・・・・・いや、俺実は此れから紅魔館に喧嘩しに行k

「私に嘘は通じないよ。お説教と指導だね。緩いその口と黙らないその口と人のお菓子を食べるその口を紡がなくちゃ」

「・・・・・・・・・・・ぅ」

リーザが小さく後退り、した瞬間にリルアが間合いを詰めて腕を掴む。リーザは抵抗したが鬼神の力には到底敵わず、笑顔で酷い殺気を出していたリルアに連れてかれた。

その後紅竜玉神殿の奥で断末魔が長い間木霊したが、その理由は悟ってほしい。

 

 

 

 

なんだよこれは。どれだけ暇なんだ。暇なら乱千天を更新しろってねぇ。まあ確かにその通りで・・・・・・・、八岐大蛇が強くて中々良い攻略法が思い付かないというか、なんというか。

小説の中の「とある兵士か傭兵か」は、やっほい(id:kobahaya15)さんのオリキャラである「ヒューマノイド」って人ですがあえて伏せてみました。うん。

それらは置いといて、どうでしたか今回の小説は。五千字程度の短いようで長いという微妙な文字数の此れは。一応見返してはみたんですが、ミスがあったらご報告して下さい。出来るだけ早急に改善します。

それに加えて。コメント欄で何故かスターが付けられないという正体不明の事象に困っています。スターは感謝の形でもあるのに、それが付けれないとは何事か!!

てな訳で、それが改善できそうな助言も欲してます。滅茶苦茶。

最後に。タイトルのあれ、某大人気ラノベのタイトルにひっじょーに似てます、が!

オリジナルを私は全く知らない、えぇ、主人公の名前の最初の文字が五十音順で何行かも知らない位、本当にね!

ゴホン、こんな事はどうでもいいですね。ではでは、このへんで。