東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

東方乱千天 ~繋~

「この書物と中身の八岐大蛇とかいう蛇は、私が責任持って管理しよう」

「・・・・・・本当に出来るのか?」

「無論。私は嘘偽りを絶対に言わない吸血鬼の王だ。我が生命を賭けて保障しよう」

「さっそく嘘をついているようにしか私は見えんぞ? 本当に信じられるのか今の巫女」

「今の巫女って呼び方止めてくれる? 霊夢でいいわ霊夢で。諏訪子も良いわよね?」

「うん、こんな人居るとは知らなかったけど。面倒な事になったらこの吸血鬼に全部責任押し付けれるし」

「はぁ、土着神も軍神も私を信じられんと。仕方ないから別に良いが」

幻想郷の果てに存在する悪魔の要塞、絳緋城。その一番高い箇所にある主の間。高所で王座に座っているのはこの絳緋城の主、ティユエル・ブローディである。何処から用意したのか、純粋な血のワインを持ちそれをゆっくりと呑む。

「この城の周囲には隔絶の結界と神隠しの濃霧が隙間無く張られてある。無断で逃げ出すどころか、城から出る事も無理だろう」

「ほら、こいつん家のいわゆるセキュリティ? は万全よ」

「セキュリティの意味も曖昧な霊夢に言われてもねぇ、神奈子?」

「まぁ良いんじゃないか? 責任はあの吸血鬼にあるとすれば」

「吸血鬼が親切に言ってんのにそれは酷いな。この『支配奥義書』が持つ力は圧倒的だ。他の上級魔導書と遜色ないほどな」

「お互いに利益があると。守矢神社でそれは管理できそうにない代物だからねぇ」

「まぁそういう事。じゃあ決まった事だし帰りましょ? ここ長居すると気分が悪くなるし」

「うん、そうしようか。じゃあね吸血鬼、後は任せた」

そう言って二柱と紅白の巫女は帰って行った。ティユエルはそれを窓越しに確認してワインを再び口に運ぶ。

「支配奥義書・・・・・・か」

「どうしましたか、大公閣下」

「ん?」

ティユエルは声がした方向に顔を向ける。この広間の一つしかない扉の無い入口から入ってきたのは、ティユエルの従える悪魔の一匹だった。

「ディスピアか。何でも無い、ただ中身が読めないと思っただけだ」

「そうですか・・・・・・」

なんだそんな些細な事か、ディスピアはすぐさまUターンして去って行った。ティユエルは可愛くない部下だと横目で立ち去るのを確認しつつ、再び支配奥義書に目を向ける。

「相変わらず読めんな・・・・・・、大古の時と大して変わらんか」

ぺらりぺらり、とページをめくる。だがそこに書かれているのは神代の言葉だとか何とかがツラツラと書き残され、自分では到底読む事は出来ない。以前と変わった事といえば、白紙だったページに八岐大蛇の事柄が追加された事位だ。

「八岐大蛇か。神話に登場する程の、神格を持った妖怪」

ティユエルは八岐大蛇のページで支配奥義書に手をかざす。するとそのページが光り出して粒子が発生する。粒子は王座の下で人の形を成していく。

「お前が八岐大蛇か。本に載っている絵は墨絵で分かりにくいからな、実際に見る方が良い」

「・・・・・・誰だお前は?」

八岐大蛇は鋭い目でティユエルを見る。ティユエルはその目線を見てそれを一蹴した。

「私はティユエル・ブローディ。古代から生きている吸血鬼の王だ。恐らくお前よりずっと長く生きている」

「・・・・・・・・」

沈黙する八岐大蛇。ティユエルの出方を伺っているようである。

「今日からお前はこの絳緋城で私に仕える事になった。私の命令は絶対だからな」

「・・・・・・・ふざけるな」

自身の沈黙を破り、口を開いた八岐大蛇。

「私は千年眠りにつき、久しぶりに地上へ出てこれたんだ。貴様の茶番に付きあってられるかッ!!」

八岐大蛇は部屋の窓に向かって高速で飛び、突き破って脱出を試みる。だが八岐大蛇の力をもってしてもその窓を突き破る事は出来ず弾かれる。

「・・・・・・・・!?」

「私の従者の一人が掛けた魔法だ。あらゆる事象が起ころうが決して破られる事は無い」

「貴様・・・・・・!!」

八岐大蛇はティユエルに突撃を仕掛ける。

「主に刃と歯を向けるとは。従者として修行が必要だな」

ティユエルは手を出して突撃してきた八岐大蛇、のスピードを遥かに超える速度で間合いを詰める。八岐大蛇はその圧倒的な速度に仰天して減速する。ティユエルはその隙を見逃さず、更に加速して八岐大蛇の突き出していた右手を鷲掴み。それを大きく振り回し、床に叩きつけた。隔絶の結界を張っている床に亀裂が奔る。

「ぐ・・・・・・・!?」

「驚きっぱなしだな。最盛期なら兎も角、今のお前では私に実力で勝つ事は天地が引っくり返っても不可能だ。素直に降参しろ」

「・・・・・・・」

「沈黙は是、と捉えて良いのか? ならばお前に名前を与える事にする」

「何故だ? 私には八岐大蛇という名が」

「私を敬った言葉遣いにしろ。名前は力と存在を拘束する。お前の今のその名はお前の力を暴走させるから、私が新しい名前を与え、暴走とお前のあやふやな存在をハッキリさせる。といっても受け売りだが」

「・・・・・・・だが、

「問答無用。お前の名前は・・・・・・・そうだな、『八峨 神醉』にでもするか。八つの峨々の存在を誇る醉の神。どうだ、身体が楽になったろう」

「いや」

「よしそれで良い。お前の仕事はまた考えるとして・・・・・・、きちんと働いてもらうぞ、神醉」

 

こうして、八つの山河の力を持つ神話の蛇神は、幻想郷に取りこまれたのである。

 

 

 

 

 

乱千天これで本当に終わりました。吸血鬼のオリキャラ初めて登場させましたが、高貴な雰囲気が出ていたんだろうか。まぁ良いか。難しいから。

この人たちが登場する異変も、来年位に更新・・・・・・って話にならんな。たびたび登場させてやるので勘弁して下さい。

高校生になって初めての小説更新となったが、高校生らしい内容とは決して思えない。

今後何時から更新出来るかは分からないけど、少なくとも部活に入って帰りが遅くなるまでは来れる。一応来れる。小説頑張ります本当に。

最後に、ミスが(以下略

ではでは、このへんで・・・・・・。