東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

ある日の紅竜玉大宴。

三日に一度、紅竜玉神殿で行われる『紅竜玉大宴』。紅竜玉神殿が主催・運営し、全金額も負担するという、紅竜玉神殿の例大祭である。

主に信仰を集める為に行っているが、皆は宴に来て思うがままに呑みつぶれ、ろくなかたずけも何もせず、何事も無かったかのように帰るだけで、殆ど信仰は集まっていない。根本的な問題が有ると問題視されているが、神殿の主宰神も神官も「別に大丈夫(根拠無し)」と言っているので、止む事無く続けられている。

そして今回の話は、その何時かの紅竜玉大宴での雑談である。

 

 

「キングアトラスってさぁ」

大宴も終盤に差し掛かった頃。既に酔いが回っている霊夢が、余裕の表情で紅竜玉神殿の酒藏で保存していた名酒『神堕』を呑んでいるキングアトラスに話しかける。

「前々から思ってたけどぉ、っとと」

「おいおい、危ないな」

歩き近付いて、転びそうになった霊夢をキングアトラスが抱き止める。泥酔し切ってるので、千鳥足と言っても過言ではないだろう。

「人間なのに呑み過ぎなんだよ。妖怪で考えても結構呑んでるぞ」

「大丈夫よ~、まだまだ呑めるわぁ。でさ、続きだけどぉ」

そう言いながら、霊夢は再び杯に新たな酒を注いでいく。今まで呑んできた量を考えると、人間では過度である。妖怪なら兎も角、人間で呑み過ぎは有害である。キングアトラスは霊夢の注ぐ手を止めた。だが霊夢はキングアトラスの止める手を払い、杯に注いだ酒を口に運んでいく。

「キングアトラスってさぁ、『劫火を操る能力』を持ってるけどさぁ、仏教に帰依した神様なのかい?」

「ん? う~ん、まぁ違うな」

霊夢の呑む手は止めれないと悟って、キングアトラスは自分の杯に『神堕』を注ぐ。

「俺の能力は確かにそうだが、あの火は劫火ではなく、本来は『物質界・精神界に存在するもの全てを焼き払う炎』だからな。そんなん長ったらしいだろ? だから『劫火』にしただけだ。あと、俺達が住んでた世界で『仏教』ってのは殆ど広まって無くてだな・・・・・・っと」

泥酔しきった霊夢は、キングアトラスの話の途中で寝ていたらしく、気付かぬ間にキングアトラスの膝の上で深い眠りに落ちていた。杯に注いでいた酒だけは、きれいに呑みほしている。

「寝る前に、人の話は聞いとけよな・・・・・・って、人じゃないけど」

キングアトラスは周囲を見渡す。既に、鬼と天狗と一握りの人外位しかちゃんとした意識を持っていない。おおよそ、半数は自分達の住む所に帰ったようである。

「今回の大宴もそろそろ幕引きだなぁ」

キングアトラスはすくっと立ち上がる。その時に一瞬足元が揺れた。どうやら、『神堕』の酔いが回ってきたらしい。暫くすると眠くなるだろう。そうなる前に、式神や眷族、それに白夜に片付けを命令しておかなくてはならない。

キングアトラスは少し揺れた足取りで、神殿に歩き出した。

 

 

 

 

本当に短編小説で吃驚したでしょ。いや、やっぱり吃驚してないかなぁ。

キングアトラスの、最初は『国津神』か『天津神』か、ってな話にしようかと思ってたけど。書いてくうちに何処の神様か、という話にしようと思ったのです。

やっぱり、予定より短くなった。

霊夢の泥酔っぷり、上手く表現出来たかなぁ? なんたって実体験した事が無いからねー。資料、という名の「三月精」を読んで、それっぽく書いた、かなぁ、、、。

予定の所、乱千天が終わったので新しい異変を書こうと思ってますが。

『東方白昼夜 ~白夜異変~』

を、現在の所予定しておりまする。タイトル通り、また神殿絡みの話になる事間違いない。あと短い。長編ではないと思われる。

ではでは、報告があったら、おって報告します。