東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

白夜異変 ~東方白昼夜~ 壱

紅竜玉神殿封印の間。この封印の間はアジ=ダカーハの力を抑制する為に神力を注がれている部屋である。で、此処でリルアが椅子に座り白夜が土下座の形で、ある話をしていた。

「てなわけで、貴女の荒魂を紅竜玉神殿に勧請して、警備を固めようと思うの」

「ははーん。アジの目と鈍感警備では物足りないという事ね」

荒魂。白夜の力の根源であり、白夜の性格を一変させる結晶である。本来は白夜のものだったのだが、あるいざこざの後に帝国の所有物になってしまった。永久的にエネルギーを供給する永久機関なので、帝国帝都のエネルギー源となっている他、結界維持にも扱われている。基本的には帝都皇宮に保管されエネルギー供給の為に運用されているが、皇室の一声で何処にでも召喚出来る上、分割する事も出来る。

「そ。だからいいよね? 荒魂を一パーセントくらいなら幻想郷に与える影響も無いと思うし」

「私は良いよ。どうせ自分の管理下に無いし。誰かさんが勝手に強奪したし」

「だよね~♪ じゃあ召喚して本殿に置くから、ちょっと待ってて」

リルアは指を振って魔法陣を構築し、荒魂を召喚する準備に出る。荒魂は仮令一パーセントでも天地を揺るがし天変地異すら起こしかねない力を持っている。安全かつ厳重に管理しなければ暴走するのだが、リルアの手なら大丈夫だろう。白夜は土下座から楽な姿勢であるあぐらになって召喚を待つ。

それから三十秒も経過した頃。魔法陣が荒魂を召喚するべく光り出す。リルアは軽い表情でちょいちょいと指を動かし、荒魂を帝都皇宮から紅竜玉神殿を転送させた。リルアの手に、爪位の大きさの紅い結晶が置かれている。これが荒魂の約一パーセントだ。

「召喚は成功ね。じゃあ白夜これでいいよ、私はこれを本殿に移すから」

「はいはい、気を付けてね」

白夜はそのまま封印の間から退出した。そもそも白夜は霊夢達とお茶を飲みながら談話していたのだ。一方的に帰らせれてこれだけで用件が終わりとは、少しもったいない気がしてならない。いまさら博麗神社に戻るのも面倒なので、ここでそのまま境内の掃除でもしようと考えて、愛用の竹箒を召喚した。

「今日は神殿前と・・・・・・、ついでに分社も掃除しますか」

早速竹箒で砂埃を掃う。春の宴も終わり、命の息吹が活発になるこの季節。眠っていた全ての生命が活動し始める春の香りに、白夜はついついお酒を呑みたくなる。どうせ直ぐ紅竜玉大宴があるだろうが、たまには静かに呑みたい。もう日は傾いているが、誰かを誘って今夜にでも呑もうかと思ったその時。

紅竜玉神殿の本殿が爆発した。

「は?」

本殿は神殿入口からは見えないが、感覚でどこで爆発したかは分かる。紅竜玉神殿の壁は金剛鉄やら大神木を使って構成されている。外からなら仮令魔理沙の『恋符・マスタースパーク』を喰らってもウンともスンとも言わない。一部はあらゆる事象すらも止め切る『全知結界』が張られている。だが、中からの爆発では吹き飛ぶなら無理は無い。こういうのは外からよりも中からの方が酷い結果になるのだ。まぁ人言だと白夜は再び砂埃の方に目線を戻し、

本殿にリルアが移動して荒魂を設置する事を思い出した。

「まさかリルアの奴!」

この場合、荒魂がリルアの手から離れて暴走しているか、リルアが荒魂を使って何か悪質な事を考えているのかのどちらかである。現在紅竜玉神殿には白夜とリルア以外に居ない。リーザは行方不明、テルースは境内を巡回警備、キングアトラスは妖怪の山で呑み、アジは帝国に召還されて留守。

白夜は即断し、リルアが居ると思われる本殿に飛んだ。最悪なのは荒魂の暴走だ。リルアが制御出来ない以上、自分が抑えるしかない。白夜は神殿背後の大神木の麓に降り、本殿の壁のあった所から本殿の中を覗いてみる。

「リルア! 一体何をしたの!?」

白夜は直ぐにリルアを見つける。リルアは爆発に巻き込まれ埃まみれである。頭に乗った埃を振り払うリルア。

「白夜? いやはや、まさか荒魂が暴走するなんて。全く想像以上の暴れっぷりに肝を冷やしたわ」

「あんた・・・・・・・。で、問題の私の荒魂は」

「荒魂? あ、そういえば・・・・・・」

リルアは呆けたように周りを見渡す。だが荒魂らしい紅い結晶は見つからない。

「何処かに吹き飛ばされたかなぁ。白夜、ちょっと索敵結界展開して探してみてよ」

「分かった」

唯の妖怪が持つだけでもその妖怪を神化させる荒魂である。大した力を持ってない妖精が持っても天変地異を引き起こす。早く見つけなければ面倒な事になりかねない。白夜は探知に使う結界を周囲に展開し、荒魂を探す。

荒魂はある種の永久機関だ。あのサイズでも、常に結構なエネルギーを放出している。それを探知すれば、探し当てる事に同意なのだが。

「えっと・・・・・・」

力の放出源を探す白夜。探索地域を広めて探すと、確かに力を放出する物体を発見した。この力は気配等とは完全に異質な存在なので、間違える事はないだろう。白夜は結界を解除して、リルアに見つけた事を言おうとする。

「ここから北の方に三十メートル先に、確かにそれっぽいのが」

「ん? ほんとだ、北の方から勝手に飛んできた」

「え?」

白夜は北の方を見る。すると確かに荒魂の結晶が浮遊して此方に近付いていた。

「ほんとだ、なんで?」

「えっと。私の見解だと、久しぶりに出会った荒魂の原来所有者の力を感知したから戻ろうとしてる」

「へぇ、じゃああの荒魂じゃ私の身体の中に戻りたい訳・・・・・・・ってそれ駄目!!」

「あ、確かに。戻る度に力が外に放出されて大規模な爆h

リルアが言い終わる前に、荒魂は白夜に急速接近。それに白夜もリルアは反応する事が出来ず、動じる前に荒魂は白夜の身体の中に埋め込まれる。

「痛・・・・・・・・!?」

白夜の胸から突き刺さった荒魂の結晶は光り出し、それに伴い白夜の身体も光り出す。リルアはそれをぼけっと見ていると、やがて紅竜玉神殿本殿は光の渦に包まれていき。

またも、大規模な爆発を起こした。爆発は完全に本殿を崩壊させ、破片は神殿境内に飛び散っていく。リルアは紅竜玉神殿から爆風によって吹き飛ばされた。

 

 

「なんだ今の揺れは」

「気のせいよ」

博麗神社で白夜が連れてかれた後も談話を続けていた魔理沙霊夢。先程の揺れが紅竜玉神殿での大規模な爆発とは、二人は知る事はない。

「そうか、気のせいか。そんな気はしないんだが、まぁ良いとするか」

「そうした方が良いわよ。確認するだけ面倒なだけだし」

「そうだな・・・・・・。しかしだな霊夢

「何?」

「普通、もう日が沈んでる時間じゃないか? むしろ太陽が沈まずに起き上がってるような気がする」

魔理沙は目線は霊夢のまま太陽に指をさす。太陽が沈み具合なんて霊夢にとっては全く分からないが、確かに何時もより長く話しをしている気がする。

「まぁそんな気もするけど。天照大御神が気まぐれに沈まなかったんじゃない?」

「そんなんだったら今頃地球は酷い有様だろうな」

魔理沙は失笑する。天照大御神も自分勝手だ、摂理通り沈まないものなのか。

「なら天照大御神に言ってくれよ、大人しく沈んでくれって」

「巫女は神様からの一方的な言葉を口にするのよ。簡単に話しかける事は出来ないわ」

「そうか。なら私は紅魔館にでも行ってみようかな、パチェなら何か知ってるかもしれん」

「気になるのね、星の運行に」

「まぁな、最近こってる」

魔理沙は箒にまたがり、そのまま紅魔館の方向に向かって飛んで行った。霊夢はそれを見て、魔理沙がほったらかしにしたお茶の片づけに入る。

だが、天照大御神がたまたま今日気まぐれで沈まなかったとは思えない。何か裏があってこの事態になったのだろう。それが本当だとすれば、幻想郷全体に昼夜のバランスを壊して影響を出しかねない。恐らく、誰かによる異変だろう。

霊夢は身支度を整え、情報収集に動く事にした。

 

 

 

 

東方白昼夜、始まりました。まぁ以前からやるぞやるぞとは言っておりましたが。

頑張って週一更新。これは絶天火以降守ろうとは思っていますが、乱千天後半からグダグダになっていってる。今回こそは守っていこうと思います。

高校生になって部活も始まって。これからは更新が遅くなっていくと思われます。金曜日は合気道があったりなんたりする為、とりあえず部活を休む事にしました。その日以外は、基本ハイクで喋って購読中のブログの更新状況を見て更新してたら見て、小説書かずに終わり。みたいな形で頑張っていこうと思ってます。何卒ご了承ください。

週末・・・・シリーズ小説を更新。今は白昼夜。

他の日・・・東方初聞求史の更新と、短編小説を(出来たら)。

こんなんでやっていこう! と思います。頑張ります。はい。

ではこのへんで、また報告があったらおって更新したりします。では~~~。