東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

白夜異変 ~東方白昼夜~ 参

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魔理沙が気になったのは、そもそもこんな異変を起こそうと考えようとする奴が居るかどうかだ。妖怪は昼夜のバランスが崩壊するのを嫌う。以前の永夜異変では、夜が長引いた為妖怪が狂いだしそうになった。太陽が出続け昼が続けば、一部の妖怪にとっては根絶にも関わるだろう。妖怪は大体の異変は甘んじて受け入れ宴の肴にするが、昼夜等に関係する異変は妖怪にとって危険である為、妖怪が積極的にこのような異変を起こそうとは思えない。

異変を起こそうとするのは殆ど妖怪である。それ以外に幽霊とか宇宙人とかが居るが、妖怪以外にはあまり無い。そう考えつつも無意識に、適当な場所を飛んでいた。

「これじゃあ直ぐ霊夢に解決されてしまう。何かヒントになるような事は落ちてないかね・・・・・・、ん?」

眼下には小さな森が有るが、その中に見慣れない者が歩いている事に気付く。遠くて誰かが分からないので、下降して確認してみる事にした。

幻想郷でも類稀な服装を着ている、以前悪竜に一時的に意識を乗っ取られた異変の首謀者。頭には大きな角がある、『全知の鬼神』と言われる鬼だった。

魔理沙は更に下降してリルアに接近し、話しかける。

「何時ぞやの鬼じゃないか、どうしたんだ? こんな所で」

魔理沙の声に気付き、リルアも魔理沙の方に振り向く。神官服には草等がついていて、どうやら茂みに突っ込んだらしい格好をしていた。

「んー? 魔理沙じゃないの、貴女こそこんな辺境でどーしたの?」

「質問してるのはこっちだぜ」

「ごめんごめん。まぁ、簡単に言えば神殿が爆発して吹き飛ばされたの」

神殿の方を指差して説明するリルア。あまりにも簡単過ぎる説明だと思った魔理沙だが、すぐその説明の中におかしい点が有る事に気付く。

「待て、神殿が爆発した? 核実験でもしてたのか」

「この前それをやろうとした河童を駆逐したんだけど。違う違う、まぁ神殿に直接来てくれた方が説明しやすいから来てよ。どうせ暇でしょ?」

「いや、暇ではないんだがな。まぁ何か思いつくかもしれないし、行ってみるか」

 

「こうして裏から見ると、無様な神殿の現状を確認できるの」

「まぁ、確かに酷い有様だな」

周辺に散らばった神殿の破片が、事の面倒さを象徴している。神殿の壁は、何だかは忘れたが貴重な素材を使用していると聞いている。魔理沙は手頃な破片を拾っていきながら、リルアに何が起きたのかを聞いた。

「何が起きたんだ? 序にこの破片って何なんだ?」

「聞きたいのは後者がメインでしょ。壊れたから拾われるのは別に良いけど」

リルアは魔理沙の泥棒稼業に溜息を洩らす。

「それは帝国中央の北にある、『原初の樹』って言う大神木から採取した木材。幹じゃくて枝の方から採取してるけど、それでも木材としては最高級の逸材。それは良いとして」

「魔法に何か関係する特別な能力があるのか?」

「・・・・・・・、魔力を吸収して、吸収した魔力を加熱する事によって解放する性質があるわ。神殿の壁には、その性質を利用して頑強になるようにしてある」

「ほう? なら拾える分全部拾っておかなくてはな」

魔理沙は自分の帽子の中に、手では持てないサイズの木材を入れていく。リルアは本来の目的とは違うだろうと、手を伸ばして作業を止めようとする。だが魔理沙はその手を振り払ってまで拾おうとする為、仕方なく放置して神殿が爆発した説明を始める事にした。

「神殿に誰かさんが前侵入してきたからね、警備の方を強化しようと思って、本国の方から『荒魂』っていうエネルギー体を一部持ってきて、活用しようと思ったの」

「何? エネルギー体だと・・・・・・すまん、話を続けてくれ」

「その『荒魂』が暴走して、白夜の身体に入って大爆発。お陰で本殿の屋根が無くなっちゃったのよ、もう、白夜が制御出来ないからこんな事に」

「白夜が・・・・・・?」

そういえば、太陽が沈まないこの現象の事を白夜と言う事を思い出す。(神霊の方の)白夜は、名前が太陽にほぼ直接的に関係している。この異変に何かしら関与している可能性が少なからずあるかもしれない。(天文現象の)白夜を起こす理由は考えられないが、情報が少ない今、白夜に直接会った方が良いだろう。

「白夜は今何処に居るんだ? 今回の異変に関与してるかもしれん」

「今回の異変?」

魔理沙が言う質問の内容に首を傾げるリルア。

「ほら、この太陽が沈まない現象だよ。日本では考えられない天文現象だから、異変だと考えているんだ」

「んー・・・・・・、あ、そういえば。白夜の奴、私が吹き飛ばされた後行方不明だ」

「何? 行方不明・・・・・・」

尚更白夜が怪しい。異変が起こっている間に行方不明とは、まるで自分が異変を起こしていると言っているようなものではないか。

「リルアは、白夜が何処に居るか見当つくか? 滅茶苦茶怪しい」

「え? んー。正直、『荒魂』が白夜の身体に戻ってると想像がつかないんだけど。そうだなぁ、言うなら東の方角かなぁ」

「東?」

「太陽が昇る方角だからねー、あれでも一応太陽神の一角だし、多分」

「そうか・・・・・・、ずいぶんとアバウトだが、他に当たる所が無いし、とりあえず博麗神社の方まで行ってみるか」

魔理沙は破片を拾う手を止め、箒に跨った。宙に浮き、早速東の方角、博麗神社の方へ向かおうとする。それを見てリルアが、宙に浮かびながら声をかけた。

「待って、私も行く。一割は私のせいなんだし」

「そうか、飛ばすからちゃんとついてこいよ」

「任せて」

何時もより五割増しでスピードを出し、博麗神社に向かう魔理沙。その後にリルアが続く。それにより吹く風が、付近の小さな破片を吹き飛ばした。

 

 

 

 

 

ややこしい事になってますね。天文現象の「白夜」と、キャラクターの方の「白夜」。()を付けなくちゃいけない位ゴチャゴチャになってる。これは何か対策を取らないと思い、特に手を加えたりしない。

二回先分位まで先の奴を準備出来てますんで、結構週一更新は守れてますな。意外や意外、自分でも、頑張れば出来るもんなんだな。代わりに宿題をする時間と絵を描く時間を削られているんでしょうけど。

白昼夜の展開はまだまだです。戦い始めるの何時になるんだろう。きっと陸位になるでしょう。それまで下手くそな、キャラトークをお楽しみ下さい。楽しめるかどうか不明だが。

ではここで。でわでわ~。