東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

東方白昼夜 ~柒~

f:id:qaswedcxzz:20140503105606j:plain

 

「挑戦って簡単に言うわね。幻想郷にはボウフラみたいに沢山妖怪が居るのよ? それら全部相手にするつもり?」

霊夢が白夜に問う。白夜はその台詞を聞いて、

「然り。私の力でなら」

如何にも吐息を出すかのように、簡単に答えて見せた。

「やりかねない。白夜は戦争の権化、戦争の影響と畏怖で力が馬鹿みたいに膨れ上がる。正体不明の正体である殆どの妖怪は勝ち目がない」

戦争は人類の歴史そのものだ。人類は何か問題が起こる度に戦争を起こし、多くの死者と大小様々かつ新たな問題を作り上げてきた。それによる影響も様々だ。

貧困、疫病、強盗、あらゆる秩序の乱れ。それらは国自体を疲弊させ、世界にまで影響が広がる。それによる戦争への畏怖と影響が、白夜の力に直結しているのだ。

「一部の妖怪は神霊と同レベルの力とか能力を持っているからな。それを含めても勝てるって言えるのか」

「そゆことよ魔理沙。白夜は神殿と言わず私らが居た世界で、天上天下で古今無双だったから」

白夜の『荒魂』は、一パーセントだと最盛期の白夜の百分の一の力になる、という単純な話ではない。白夜の荒魂による力の増幅は、二次関数のように膨大にまで膨れ上がる。最盛期の時の力はとても数字(戦闘力)では表せれない。

「そこらへんの話はよく分からんが、こんなんは何時も通りぶっ飛ばせばOKなんだよ」

「でも、この格相手じゃ本当に効かn

「知らないわよ、異変を起こす妖怪は一匹残らず妖怪でなくても退治するまでよ!! スペル宣言、

霊夢は一枚のスペルカードを取り出し宣言する。霊夢が持つスペルカードは七色に光り出し、多数の札を顕現させた。

 

夢符『封魔陣』!!」

 

多数の、百とも千とも言える札。一枚一枚に霊夢が恐らく霊力を込めた神威の込められた札が白夜に向かって飛ばされていく。拡散する札の無駄弾は多いが、それが美しい風景を見せてくれた。

「こんなもの」

白夜は器用に封魔陣を回避していく。その多くはグレイズ、白夜の身体に掠り傷が次々に出来るが、次の瞬間には既に癒える。その回復速度は掠り傷が出来ていないと言って等しいだろう。白夜は近隣の弾幕を総て袖の一振りで薙ぎ払って反撃の空間を作り、白夜もスペルカードを掲げて高らかに宣言を

 

ガツンっ!

 

「・・・・・・・・・・え?」

「・・・・・・・・・・、痛」

本人が抑えている、白夜の額に出来たのは赤い痕。弾幕を構成する弾の一つが当たったのだろう。これに表情に出る程驚愕し、声を上げてしまったのは当の本人である白夜と、霊夢達と一緒にいるリルアだ。

リルアも白夜も、恐らく同じような思いで驚いているのだろう。

「私に、攻撃が届いた・・・・・・・・?」

「白夜に攻撃が通用した・・・・・・? そんなまさかっ!」

白夜は何度も言うように、戦争そのものと言っても過言でない程の力を、戦争によって得ている。戦争は人類の歴史であり、その後の影響は世界にわたって伝染する。次の時代を創り出すもの、間違いなく戦争だ。

白夜に攻撃が届いたというのは、それが人類史全体に届く力と言って同義。その一撃は人類史を揺れ動かす程の力の同じという事だ。

それは天賦の才を持つ霊夢でも、それ程の力を持つとは万に一つも有りえない。

リルアは思考する。神仏に関する程度の知識を持つ霊夢、何かしら何処で仕入れたのか分からない知識を持つ魔理沙達の遥か上を往く、『全知』と比喩された圧倒的な思考能力で、次から次へと仮説を打ち立てては否定する。考えに考え、白夜を攻略する手立てを考えるリルアだが、その間勿論白夜は黙ってなんぞいなかった。

「痛いな・・・・・・・、全くッ!

 

抜刀『天羽々斬』!!」

 

天の雲が割れた。

白夜は召喚した打刀を神速の速度で居合抜刀。居合切りによる力の波動が、『封魔陣』の弾幕を構成する札をいとも簡単に吹き飛ばす。更に剣閃から、鋭い剣を模した弾幕霊夢達を狙って飛ばされてきた。弾幕の速度の中では比較的早い方だが、反応出来ない程難題なものではない。通過していく弾幕を三人は優々と回避していく。二人は弾幕回避の達人、一人は一瞬で全て一発残らず弾道計算出来る鬼神である。避けれ切れない弾幕の方が数少ない方だ。

「しかし目に悪いな。これじゃあ視力が落ちる」

魔理沙はミニ八卦炉を取り出し、白夜に砲口を向ける。ミニ八卦炉の周りには魔法陣が展開されてそれが集束していく。

 

「恋符『マスタースパーク』!!」

集束された虹色の光の束が、一気に白夜に向かって放たれた。虹色の光は白夜の剣閃弾幕を塵芥に等しく消し飛ばし、そのまま一気に白夜との間合いを詰めて大規模放出されていく。一体どこからこれほどの熱量が生まれるのか不思議な程だ。

白夜は掻き消されていく自分の弾幕を見、今の自分の弾幕では相殺も叶わない程格が違うと一蹴し、新たなスペルカードをゆっくりと取り出す。『マスパ』の放出の終了と共に反撃に出る算段であろう。

 白夜はあたかも雨を浴びるかのように気楽に『マスパ』を受け、

 

「・・・・・・・・・熱っ!!」

 

熱さに耐えきれず、袖の一振りで『マスパ』を振り払った。

「面倒だな、これも簡単に振り払うか」

「・・・・・・・・・」

魔理沙は溜息と同時にミニ八卦炉を仕舞う。だが、リルアにはそんな魔理沙の独白が耳に入る事すら無く、相対する白夜の反応に驚いていた。

「(何故白夜に八卦炉の一撃が効く・・・・・・・?)」

八卦炉は元々、道教の最高神格の一人である大上老君が持つ、仙丹を煉る際に使用する炉である。それから放たれる熱は外の世界を含めても無双の熱量を持つ。魔理沙が持つものは実物でなく森近 霖之助が製作したものだ。本物ならまだしも、模造品であるミニ八卦炉では本来白夜に傷一つすらも付ける事は叶わない筈。

「・・・・・・・・・」

リルアは考えて考えて考える。

そしてその思考の果てに、一つの結論に辿り着いた。

だが、それを二人に伝える必要は無いだろう。普通にやっておけば、特に変わりないのだから。

 

 

 

 

 

これが書き終ったの、昨晩なんですよ。

「おっしゃ二週間分貯金できt

と言ってたのが嘘のように感じられる。色々やってたら気付かんうちに締め切り寸前まで迫ってたという結果になっていた。

一応まだ七なんですが。終盤突入な雰囲気ですねハイ終盤突入ですよ。

番外編と繋ぎを合わせても、来月あたりで締めくくりが来ると思います。

正直言うと、その次の異変の事も考えていたり。

「初・吸血鬼が起こす吸血鬼の為の(ry

みたいな。まぁ大分先の話なので一旦忘れていても問題ありません。有る筈がありません。

ではこのへんで。また次回ッ!