東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

最強の戦女神は、、、。

私には、何人も『こども』が居た。でも、『子供』の漢字の如く、次々に私の為に死んでいった。何人も、何人も。悉くという言葉が似合う程に。

 

一人目は、首を刎ねられて殺された。

二人目は、自ら腹を抉って絶命した。

三人目は、牢に投獄されて餓え死んだ。

四人目は、疫病に罹って一月で死んだ。

五人目は、狂気のうちに鉛弾を飲み込んだ。

六人目は、四肢が火に飲まれ燃え死んだ。

七人目は、水に埋もれて知らぬ間に死んで。

八人目は、苦しんで後に血を吐き倒れ。

九人目は、何処かへ連れてかれて姿を消した。

 

皆、私の為に命を落とした。

皆、私の手によって命を落とした。

皆、私が手を引いているとは知らずに。

 

村を捨てて。

町を捨てて。

国を捨てて。

世界を棄てて。

 

力を振って、眼前の全てを薙ぎ払った。

 

命を振るい。

命を奪い。

命を壊し。

命を砕き。

 

力を振って、視界の命の全てを奪い去った。

 

 

私の『こども』は『子供』となって、私の力となって居なくなった。

 

 

私の周りが減っていく。一人。また一人。家族ですらも消えていく。

 

 

私の周りに、誰も彼も居なくなる。

私という存在に、全てのものが壊される。

 

 

何年経っただろう。この大陸に残る命は私一人。

 

 

地平線の果てまでに、残る命は唯一つも無く。

 

 

私の他に、この大陸で生きている者は居ない。

 

 

何年経っただろう。この世界で残る命は私一人。

 

 

地平線の果てまでに、残る命は唯一つも無く。

 

 

私の他に、この世界で生きている者は居ない。

 

 

 

何年経っただろう。私の『こども』が私の前に現れた。

 

 

 

蒼咲。華散翠之郷で咲く、空よりも海よりも、何よりも青い蒼の華。

 

 

 

「お母さん、貴女を求めている人が居るよ?」

 

 

 

蒼咲は、私に向かってそう言った。

 

 

 

「お母さんと同じ神様が沢山居る所。その世界で、赦されない事が起ころうとしているよ。 お母さんじゃないと止められない試練が起ころうとしてるんだよ。 私だけじゃそれを止められない。その世界の世話になった人は皆死んじゃった。その仇を討ちたいのに、私の力じゃどうにもならない。お母さんがどうにかしてくれないと、また死ぬ人が出てきてしまう」

 

 

 

私はそれを聞いて、頭を垂らしながらこう言った。

 

 

 

・・・・・・・・・この世界が滅んだ理由を知ってる?

 

 

 

蒼咲はそれを聞いて私の顔を覗く。蒼咲は、顔色を曇らせて答えた。

 

 

 

 

「知ってるよ。知ってるうえでお願いしてる。

大丈夫だよ、同じ過ちを犯さない為に、私の家族は、お母さんの『こども』は『子供』として『供』えられたんだから。

あっちの世界でなら、お母さんは絶対変われる。

あの国には、包容力がある。どんな存在でも受け入れる器の王様が居る。

神も、仏も、妖も、人も。本来共に居るべきでない者達が手を取り合って生きている。

・・・・・・・・・え? 怖い? 一体何が?

お母さんは世界で、うん、もう片並びする人が居ないくらい偉大で、力が有って、優しいお母さんで、神様なんだから。

 

 

 

 

何も怖れる事は無い筈だよ。怖れる対象も、事象も、何もない。

 

 

 

 

私も、蒼咲だって居るんだから。一緒に居れば、何も怖れる事は無いわ」

 

 

 

 

 

かくて、私は『帝国』に居る。

 

 

 

 

 

今の私は、私が手を引き私の為に死んだ『子供』達の上にある。

 

 

 

 

 

私は、この『帝国』の為に全てを捧げよう。

 

 

 

 

 

私の『子供』達の為に。私を信じた蒼咲の為に。私を求めた世界の為に。

 

 

 

 

 

どのような試練が世界を転覆させようと、私がそれを止めて見せよう。

 

 

 

 

 

 

最強の戦女神。それが私に与えられた二つ名。

 

 

 

 

 

 

全ての試練を討ち砕く、世界最強の壁として、世界を守る盾となる。