東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

東方白昼夜 ~拾壱~

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 白夜の『武神千咲』は止まらない。白夜の背負う弾幕が、白夜の軌跡に沿って拡散していき、霊夢魔理沙、リルアを追い詰める。

「見た所、攻撃しても白夜はちっとも堪えてないな。何だ? 一時無敵か?」

「多分、耐久スペルだと思う。それ以外に該当しないし」

耐久スペル。使用者が無敵化、または視界内から消失し、使用者の体力を減らしてクリアをする事が出来ないスペルカードである。例を挙げると、フランドール・スカーレットの秘弾『そして誰もいなくなるか?』や霊夢の『夢想天生』、封獣ぬえの『平安京の悪夢』等がある。どれも難攻不落のスペルカードだ。

白夜の『武神千咲』も同類。狙った者を狙って突撃を仕掛け、背負った弾幕と一緒に押し潰すこのスペルが発動していれば、時間が切れない限り白夜に一切の攻撃は通用しないだろう。

「耐久スペルって何!? さっきから神殿結界砲で攻撃してるのに全く効かないんだけど!!」

白夜の攻撃が集中されているリルアが、結界で弾幕と白夜の一閃を防ぎつつ回避を加えている。結界に弾幕が直撃すれば結界の崩壊は避けられない。リルアは展開する結界の範囲を狭め、受け流すようにしている。白夜本人の攻撃は神殿結界砲でかろうじて弾いている状況だ。

既に一分は経過している。耐久スペルとしては長い部類に入るだろう。

「くっそ、長いったらありゃしない・・・・・・!!」

白夜は打刀でもって、三人に牽制しつつ弾幕を加えている。その機動力は烏天狗も真っ青な程である。その機動力と共に、背負う大量の弾幕でもって応戦。難解なスペルというのは火を見るより明らかだ。

「耐久スペルはとにかく耐えるしかないからな。ほら、忍耐って言葉あるだろ? それと同じだ」

「あぁもう! 攻撃しても無駄って、それチートの部類に入るでしょ!?」

 

「幻想郷にチート野郎なんて幾らでもいるだろ。お前もその部類に入る」

「チートとか言われても、え? 今さら? って思うわ」

 

忘れ去られた者が集うこの幻想郷は、『楽園』とも『チート野郎の巣窟』とも呼ばれる。白夜もリルアも十分卑劣卑怯の部類だが、幻想郷にはそれに匹敵する程の妖怪や神様が数多く集う。白夜やリルアも可愛く思える位である。

「あ、そんなふうに冷静に突っ込まれると返答に困r

「余所を見ていて良いのか? この堕落鬼神ッ!!」

白夜が打刀を振り上げ突撃を仕掛ける。リルアは一瞬霊夢魔理沙の立ち位置(と言っても浮いているが)を確認して、寸での所で回避する。その後ろからリルアを狙う、背負われた弾幕は結界で受け流しながら白夜との間合いを再び開く。

「普通ならそろそろよね、スペルの効力が切れるの」

「あぁ、ま少し長かったが」

弾幕ごっこに関しては、肩に並ぶ者は殆ど居ない熟練者の霊夢魔理沙の指摘があった瞬間、白夜の身体や尻尾の光が消え失せた。白夜の神懸りが消えたと同時に、背負っていた大量の弾幕も消滅する。

「ドンピシャ」

「言葉が古いぜ。私も言えた言葉ではないがな」

「・・・・・・・・・・・ッ」

白夜は霊夢魔理沙を睨み、新たなスペルカードを掲げた。

 

「核熱『超弩級太陽型爆弾』!!」

 

突如、世界を揺らしたかと思う程の波動が発生する。空中に浮く三人すらその轟きに驚いた。

「何っ!?」

リルアは全知の能力を使ってその正体を暴こうとする。リルアの全知の能力は、如何なるものに対しても作用する代物だ。リルアはその全能の見解でもって正体を暴き、

愕然とした。

「どーしたのリルア」

霊夢が硬直したリルアに質問する。リルアは黙ったまま、そして愕然としたまま、眼下の妖怪の山より更に西、その空で。

 

白夜(天文現象)がこちらに迫っていた。

 

「太陽がこっちに向かってきてんぞ!?」

魔理沙も事の重大さに愕然とする。そう、白夜の力によって顕現された『疑似太陽』が、霊夢達の方向に向かって飛来してきているのだ。

その質量たるや、本来弾幕ごっこで拡散する弾幕全てを結集したようなもので。

圧倒的質量。その一言に尽きていた。

「あれも弾幕の一つなんでしょ? 回避しようと思ったらあんな鈍足巨大弾、簡単に回避できるわよ」

「まぁ確かにそうなんだけど・・・・・・・・。あれだけ大きくとね、なんとなく吃驚しなきゃいけないかなと思って」

リルアは軽く苦笑する。だが、指差す疑似太陽の巨大弾は、相変わらず此方へ向かってきている。回避が容易とはいえ、掠るだけでも戦闘不能にまで陥るだろう。

「まぁ、あれだけ大きいと何か弄くってやりたいな。とりあえずあれより大きい奴で吹き飛ばすとか」

ミニ八卦炉を取り出しながら魔理沙。その台詞でミニ八卦炉を取り出すとなると、この白黒が考える事は一つ位しかないだろう。

「だれが幻想郷一の火力か思い知らせてやるぜ。

 

魔砲『ファイナルスパーク』!!」

 

ミニ八卦炉が火を吹いた。火は光となって、全てを薙ぎ払う魔砲となって放出される。魔砲は、遥か向こうの空からやってくる疑似太陽型超弩級弾に衝突する。

「うおっ、思ったより凄い質量だな」

魔理沙はミニ八卦炉に込める力を更に込める。それに反応してミニ八卦炉は更に集束して、一層太く、一層強力なレーザーを吐き出した。

次第に粉々になっていく疑似太陽。

やがて、疑似太陽は魔砲によって粉砕され、幻想郷に再び夜の帳が舞い降りた。

「よし、とりあえずレミリアが満足するような環境に戻ったな」

「えぇ。まあレミリアの事は知らないけど、これでやっと幻想郷に夜が戻ったし、

 

これで異変は解決ね!」

 

「「は?」」

 

 

 

 

 

白昼夜拾壱終了。

うん、今回は特に報告する事は無い・・・・・・・・いやある。

夏休みに突入しました。だから小説以外の記事も若干増えるかと思います。やったね。主に絵だと思うけど。

あと、ハイクでもお伝えした通り、昨日から一週間、PC禁止になりました。停止命令です。

なので参上機会が極端に低くなります。残念。

じゃあ以上。オチ。