東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

東方白昼夜 ~拾弐~

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「いや、霊夢さん。まだ元凶は目の前に居るんだよ? それ放置? 放置なの?」

「そりゃそうでしょ。もう普通の夜になったし。私にはあんたの姿が見えないわ」

「そりゃそうだろうけど。え? でもまた起こすかもよ?」

「その時はまたぶっ飛ばすわ。さっき見た感じ、もうそんな余力があるとは思えないけど」

白夜が顕現させていた疑似太陽は白夜の特別弾幕によって消滅した。なので、この幻想郷には本来の夜の帳が舞い降りている。

星明かりと月光以外に、光という光は存在していない。人間の目では、目の前に何かが通っても視覚で感知する事は不可能だろう。

「さっきの単発式弾幕、本来なら身体の方が疲れる事はあんまり無いと思うんだけど、特別みたいだったからね」

「だからってほっておくのは、」

危ない。とリルアがそう言おうとするより前、白夜が光る新しいスペルカードを取り出した。これまで白夜が使ってきたスペルカードは六枚。それらとは別格の気配が漂う最後と思われるスペルカードだ。

白夜はスペルカードを掲げ、高々に宣言した。

 

「侵略『華散郷の戦女神』ッ!!」

 

華散郷。白夜の生まれ故郷である土地の名前だ。それを模したかと思われる大量の弾幕が、三人に向かってばら撒かれた。

その量は、先程夜の帳が舞い降りた幻想郷を再び眩く照らす程である。

「うわ、眩しっ!?」

先程の時間で、すっかり夜に目が慣れた三人。突如として明るすぎる弾幕が迫ってきては、対応が遅れてしまう。

それ以上に、遠近感が失われているだろう。

「危ねっ!!」

魔理沙がギリギリの所で弾幕を構成する弾丸の一つを回避する。思っていたよりずいぶんと近くにまで接近していたのを気付けなかったからだ。それを避けられたのは日頃の行いが良いか、悪すぎるのどちらかだろう。グレイズの点を稼げるのは良い事だが、先程の回避は寸でと言っても過言ではない。

「ラストスペルっぽいわね。なら勢いで押し切る!

 

霊符『夢想封印』!!」

 

ありとあらゆる妖怪を退治する、七色の巨大ホーミング弾。それが一度霊夢の付近を回ったと思うと、それらは一気に拡散して周囲の弾幕を薙ぎ払いながら白夜に向かって突進した。どの誘導能力と速度たるや、プライバシーを侵害するスクープを見つけ、急いで記事にしようとする烏天狗を余裕で撃墜する程である。

白夜は普通の反応速度では回避不可能と思われるホーミング弾を、

 

「邪魔だッッッ!!!」

 

拳一つで弾き飛ばした。

「出鱈目な・・・・・・・・」

リルアは白夜の行為に絶句する。同じような所業、鬼位でないと不可能だろう。鬼でも陰陽玉に触るのは嫌がる筈だ。リルアも同様、同じような事は一生涯でしたくはない。仮にやってしまったら、手とか腕とか肩とかのヒリヒリが一週間は止まらなくなる。陰陽玉と同じ系列である、神様だからこそ出来る所業だ。半分は妖怪だが。

弾かれた『夢想封印』は、誘導能力を失い虚空の彼方へ飛んでいき、破裂して消えた。

 「そう簡単に勝たせてくれないな。流石に六ボスって事か」

魔理沙はそう言いながら、八卦炉を取り出した。魔理沙の十八番である『マスパ』は現在の白夜には通用しない。マジックミサイルを発射しつつ、右手に持つ八卦炉に魔力を込めていく。得意の速攻が効かないのなら、力を溜めて更に大規模な一撃を当てるのみ。

「夢想封印を跳ね返す程やる気が有ったら、もっと大きなの当てて良いわよね」

「勿論良いよ霊夢さん。もっとでかいの当てちゃって!」

「ならあんたもちったぁ働きなさいよね。

 

神技『八方鬼縛陣』!!」

 

白夜を包囲する多数の退魔の札。同じ神性を持つ白夜には退魔の能力はあまり効果を成さないが、足止めにはちょうど良いだろう。決め手としては欠けるが、白夜の視界を埋めるのには十分だった。

「視界潰しは有効とは思えないが。何をするつもり!?」

白夜は高速で横方向へ出て、『八方鬼縛陣』を回避する。勿論『八方鬼縛陣』はほぼ全方向に対して有効だ。横に出たとて回避の意味はあまり成さないが、弾幕全体を確認して回避するルートを絞り込むのが目的だろう。白夜は風穴を見つけ、そこから霊夢魔理沙の姿を確認した。白夜は止めていた『華散郷の戦女神』を再び展開しようとする。

その視線の先に、黒白の魔法使いが立ちふさがった。

「今まで私があんまり働いてない腹いせだ!! 

 

彗星『ブレイジングスター』!!」

 

と言いながら、魔理沙は彗星と見紛う程の光とスピードを放出しながら白夜に突撃した。竹箒の後ろで『マスパ』を放ち、その推進力で高速を叩きだす。それと共に大きな彗星弾も白夜に向かって放たれていく。白夜はちょうど『華散郷の戦女神』の弾幕結界を展開しようとしていたので、一瞬だけ反応が遅れた。

その一瞬で、魔理沙は目の前にまで接近していた。

「くっ!!」

『八方鬼縛陣』は反応を遅らせる為に展開されたのだと知る。だがそれはもう遅い。一声も掛けずに意思疎通するのは半端な関係ではないのだと白夜は思う。

白夜は身体を捻っての回避は出来ないと悟る。直接受け止めるのも危険。弾幕結界をそのまま魔理沙にぶつけ、威力と勢い勝ちをしようと試みた。『華散郷の戦女神』の弾幕結界を凝縮させ、突進してくる魔理沙に向かって展開させる。魔理沙の体勢は風の抵抗を最大限まで抑える為前かがみだ。いきなり目の前に展開される結界を避けられる筈が無い。そして、『華散郷の戦女神』の弾幕結界なら『ブレイジングスター』を止められると判断した白夜は、次の手を考えようとして。

 

ガラスが砕けるような音が妖怪の山空域に木霊した。

 

 

 

 

一週間遅れた理由。

その一。先週末、松江に行ったりカラオケに行ったりした。書く時間が無かった。

その二。部活で疲れ、PCに向かう気力があまり出なかった、

その三。別記事書いてたらいつの間にか週末。

 

言い訳はいけませんよね。御免なさい。全ては自分の責任にあります。

白昼夜、なんだかもうすぐ終わりそうですよね。そうです。終わりそうです。

あと二か三くらいかぁ。おう。

ではこのへんで。ではでは。

 

 

夏休みって意外に、出現頻度低くなるなぁ。