東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

東方白昼夜 ~拾参・終~

f:id:qaswedcxzz:20140503105606j:plain

 

弾幕結界・・・・・・・・・、『華散郷の戦女神』が壊された!? 何をした!!」

白夜は魔理沙に向かって叫ぶ。『華散郷の戦女神』は今の白夜のスペカの中では最強の部類に入る強力な物だ。それに加え、今は一%の『荒魂』がこの身の中に存在する。『荒魂』は、仮令砂の欠片程の質量でも、天地を揺るがし山河を叩き割る力を持つ。それは一人の人間がどうこう出来るような物ではない。人に与えれば神霊級の力を手に入れれる事が出来る。それを魔理沙一人の力でどうにかできるようなものではない。

ミニ八卦炉を使っても、その差は歴然としている筈。本物の八卦炉ならまだしも、疑似的に造られた代物ではどうにも出来ない筈。

「甘いな白夜。私がマジックミサイルを撃ちながら何をしていたと思う?」

「マジックミサイルを撃ちながら・・・・・・・・・・?」

マジックミサイルは、魔理沙の武器の一つ。緑色で筒状の弾丸で相手を攻撃するものだ。確かに魔理沙は白夜に向かって何度も撃ってきた。それの殆どは白夜を掠るだけで、直撃には至らなかったが。

白夜は少し前の事を思い出す。

 

魔理沙の十八番である『マスパ』は現在の白夜には通用しない。マジックミサイルを発射しつつ、右手に持つ八卦炉に魔力を込めていく。得意の速攻が効かないのなら、力を溜めて更に大規模な一撃を当てるのみ〕

 

「あれか・・・・・・・・・・!!」

ブレイジングスターが何時もより強かった理由。魔力を込めた結果、ミニ八卦炉が魔理沙の声に応えた結果である。

 「ミニ八卦炉で、よもやそこまでになるとは・・・・・・・・・」

努力とは恐ろしいものだ。白夜も努力で、現在の半分の力を手に入れている。努力は必ず結果として還元される、それが魔理沙も同じ事となったのだろう。

「これであんたのスぺカは全部使い切ったわね。問題の、白夜の体力は削ってないけど」

「・・・・・・・・・・・・」

白夜は、一度構えを解いて立った状態になる。五秒程考えるように立ちつくして、

 

「ならば、このまま押し切るッ!!」

 

白夜は打刀を勢い良く引き抜き、空を切るように振り回した。するとその斬撃の軌跡が、そのまま魔理沙霊夢に向かって飛ばされた。一番近いのは、妖夢と同じような弾幕だろう。霊夢魔理沙は優々とそれらを回避する。が、それを見計らったかのように、白夜は一息で霊夢達との間合いを詰めた。白夜は抜刀したまま霊夢に斬りかかった。

「相変わらず早いっ」

霊夢はお祓い棒で、白夜の斬撃を受け止める。まともに斬撃を受けてはお祓い棒は真っ二つだ。斜めに受け、尚且つお祓い棒を捩りながら受け流した。白夜の斬撃は空を切る。白夜はそのまま、返し刀で再び霊夢を狙った。霊夢は同じ手で、白夜の一撃をもう一度受け流す。

「この至近距離なら、弾幕が当たらない訳が無い!」

霊夢は巨大な陰陽玉を召喚する。白夜は返し刀を振るった後で、少しながらも姿勢を崩した状態だ。その隙を突いての攻撃。戦女神としての顔が表面に出ている白夜でも、この一撃を避ける事は出来まい。

 

「宝具『陰陽鬼神玉』!!」

 

巨大な陰陽玉が、白夜の腹部に叩きつけられた。

「ぐ・・・・・・・・・・っ!!」

霊夢の反撃を想定していなかったのは、白夜本人の落ち度だ。こればかりは仕方無いと腹を括り、咄嗟に反撃に出ようと白夜は顔を上げt

 

「恋心『ダブルスパーク』!!」

 

魔理沙の魔砲が、白夜に向かって放出された。白夜は霊夢の『陰陽鬼神玉』が直撃して無防備状態。如何に白夜といえど無防備な状態で『マスパ』を二本当てられて無事で済むとは思えない。

この際なので、一切の手加減はしていない。

「むぐぅ・・・・・・・・・!!」

白夜は腕を交差させて、最小限の防御をする。防御を展開した一瞬後に、魔理沙の魔砲が直撃した。魔砲は威力が衰える事を知らず、更に光と威力を増して白夜の身を焼いた。

「これで流石に、どうだ?」

魔理沙はミニ八卦炉の稼働を停止させる。今日過度の稼働を強いられたミニ八卦炉から、煙が立ち昇った。白夜は『ダブルスパーク』をモロに受け、着物も自慢の尻尾も焦げてしまっている。だが、白夜本人には大したダメージは無さそうである。

「・・・・・・・・・・」

白夜は焦げてしまった自分の尻尾を見る。毎日ブラッシングをしていたであろう、美しい毛並みは一部焦げてしまい残念な事になっている。白夜の力でならすぐに元に戻す事も容易であろう。だが、白夜には自慢の尻尾を焦がされたという思いだけで、軽い殺意が沸いていた。その殺意が、辺りに波動となって漏れ出している。

「あら、何だかお怒りモードのようだな」

魔理沙はミニ八卦炉を仕舞いながら、冷や汗をかく。

「藍の尻尾を焦がしても、こんな事になるのかなあ」

霊夢が個人的な感想を淡々を呟いた。白夜はもう一度、自分の尻尾を見て小さく深呼吸。

「もう、良いわ。私の大事な尻尾をこんな事に・・・・・・・・、許せない。

 

禁断『終末のうt

「させるかッッッッッ!!!」

 

白夜の後頭部を勢い良く叩きつけたのは、リルアが何時から持っていたのかの鎚。それを振ったのは勿論リルア。それも、鎚の頭部が極端な程巨大な結晶で構成された形の、巨大な戦鎚である。

「・・・・・・・・・・・・痛いな、鬼しn

「白夜は『終末の詩』の非道さがどれだけか理解してんの!? それだけは全身全霊で止めさせて戴きます!!」

人差し指でビシィ! と指差すリルア。肩にとても重そうな戦鎚をのせて、肩で息している。相当重いのだろう、鬼神のリルアが一度振るうだけで息が切れるとは、相当な重さなのだろう。

「ていうか、もう私は白夜を攻略しました。もう白夜は私や霊夢魔理沙を傷つける事は出来ないし。幻想郷を征服するなんていう馬鹿らしい計画も達成する事は出来ないのです」

「は・・・・・・・・・・・?」

これには霊夢魔理沙も疑問だ。白夜は高い実力を持つ神霊。先程の『終末の詩』という単語も疑問だが、「白夜を攻略した」というのが腑に落ちない。

「二人も疑問に思っているようだね。ならば説明しよう」

リルアは大きい戦鎚を片付けて、一呼吸で息を整える。

「華翠玉白夜は一応、戦争を司る戦女神の一柱です。その力は、その地域で起きた戦争とかで増してったりします」

華翠玉白夜。本来の名前は【華郷白夜大(王)神】と呼ばれて信仰された戦女神。戦女神や戦神、軍神武神の類は世界中に数多存在するが、白夜は他の追従を許さない圧倒的な能力と性質を持つ。

能力は『干渉を支配する程度の能力』。ありとあらゆる干渉を支配し、相手を一方的に叩きのめす能力。だが、白夜の性質はこの存在を上回る。

『その地域の信仰で更に力を増す』。それはどのような軍神武神でも超える事が出来ない性質である。

神霊とは元々、ある特定の地域で信仰された者が擬人化された者である。その地域で信仰される軍神は、その地域の信仰と、影響に比例した力を持つ。

反して白夜は、その地域の軍神武神の力の分だけ強くなる。元々のステータスが高い白夜の上に、更にその神霊の強さの分だけ強くなるのだから、その地域の神霊では勝ち目はほぼ無いと言って等しい。

ある地域が全世界と仮定するならば、白夜は全世界の神霊の力を足した分だけの力を持つ。神霊だけでは決して勝利する事が出来ない存在なのだ。

ちゃんと伝わったか疑問だ

「白夜はその地域の性質やルールを身体の中に取り入れる。それは何と無く分かった?」

「「いやさっぱり」」

リルアの説明が全く伝わってないとばかりに、霊夢魔理沙は断言。リルアは一瞬目を丸くしたが、コホンと小さく咳払いをした後続けた。

「この幻想郷では、戦争や戦闘のかわりにある疑似決闘が存在します。それはなーんだ?」

「スペルカードルールか?」

「その通りだよ魔理沙君(魔理沙:私は女だぜ)。この幻想郷にはスペルカードルールが存在する。それは皆の頭の中にある通りだけど、白夜に対して一番意味を成すのが、

『提示した全てのスペルカードを相手に攻略されたら、仮令余力が残っていたりしても敗北を認めなくてはならない』

ってところ。このスぺカルールは暗黙の了解みたいになってるけど、戦争の化身である白夜にはこれ以上無い程の効果を発揮する。今さっきラストスペルが攻略された白夜は、」

「例外無く白夜は敗北を認める、って事?」

「そう! 白夜に対してこのルールは絶対的。最後の剣閃は『華散郷の戦女神』の残りみたいなもんだと思う。これが、『白夜を攻略した』っていう理由。どう白夜? 自分の中でも正直気付いてたんじゃない? これを言葉にしたことによって、もう白夜は攻撃する事も出来ないだろうけど」

白夜の性質は、その地域の戦争のルールも吸収する。「力の差があるなら手加減する」というルールがあれば白夜は無意識にも弱体化するし、「殺しは厳禁」というルールがあるならば必殺の一撃は必殺ではなくなる。大怪我ですむ程度に威力が弱まるだろう。

白夜は持っている打刀を、手から離した。名剣であろうそれは、眼下の妖怪の山頂上、守矢神社の境内に落ちていく。

「私は・・・・・・・・・、攻略された」

白夜はその場に立ちつくし、動かなくなった。一陣の風が、幻想郷に吹き抜ける。

「じゃあこれで異変は解決って事で良いのか?」

「うん。白夜は硬直状態になったっぽいからね」

「へー。最後の方は良く分からなかったけど、まぁ良いわ。今度から白夜が調子に乗ったら、何時も通り退治してやればOKって事ね」

「そう! じゃあこのお詫びに。我が紅竜玉神殿で、盛大な宴会を開こうとしますか!!」

 

 

 

 

 

「勿論、白夜には相応の責任をとってもらうから」

 

「おい、この極夜ってヤツはどうするんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

白昼夜終わり。絶天火と乱千天よりもずっと、短くなってしまいました。

まぁ、『白昼夜・繋』を来週更新する予定ですが、本編はこれで終わりですねー。あー長かった。

最後の『白夜の性質』、理解できたでしょうか。この説明力の無さ、悲しいとしか言いようがありません。どう伝えれば良かったのか。

白昼夜の次になるシリーズ小説、書きたいなぁ。でも一つか二つ問題が。

うちのパソコン、寿命が無いんですよね。

買って五年か六年。サポートが終了したVista。巷では「パソコンは五年」と聞いているので、そろそろやばいんじゃないかと思っています。

一応、考えてはいるんです。異変の名前まで考えてないですが、吸血鬼オリが出てくるという事はお伝えしておこう。詳しくは来週報告します。

夏休みがもうすぐ終わる。宿題? やってませんよ今やばいんですよ。

背水の陣をひけばなんとかなるかな。泣きながら答えを写す事になるのは間違いないけど。

ではこのへんで。何か伝え忘れてる気がするけど、その時はハイクで。

誤字脱字があったら(以下略