東方物語録 ~東方二次小説置場~

『堕華(おちばな)』っていう馬鹿が小説を公開してる所です。不定期でない程度に不定期。

日喰異変 ~東方陽蝕昼~ バックストーリー

太陽が、奇怪な影に喰われていく。

 

幻想郷を照らす太陽の光が、段々と失われていった。

幻想郷全体が薄暗い。誰しもが異変と思い浮かべるだろう。

 

博麗神社の巫女は動いた。太陽の光を奪う程となれば、相当な力の持ち主と予想出来る。以前に太陽の光を濃霧で遮断する異変があったそれの主犯、レミリア・スカーレットに話を聞く事にした。

「は? 知らないわよ。太陽の力は私ら吸血鬼にとっては毒なんだから、そんな光を喰ったりしてたら死ぬわ。私個人としては嬉しいけどね」

レミリア・スカーレットはそう言って、霊夢を追い返した。

霊夢は考える。この異変を放置していたら、幻想郷全体に悪影響が出てしまう。誰か他に太陽が嫌いな者は居るか。

覚えている者の顔を頭の中に羅列していく。そのうちに、

一人。太陽を蝕みそうな輩を思い出した。

 

魔法の森は高い木々のお陰で、昼でも薄暗い。だが、今日は一層暗かった。

霧雨魔理沙は、何時ものように博麗神社に来た。が、今日に限っては霊夢が居ない。魔法の森を出てみれば、何時もの昼よりも暗い。これは異変に違い無いと、魔理沙は喜んだ。

何故そこまで嬉しいのか。それは今日が何時もより割増で暇だからだ。

 

 

太陽から降り注ぐ光が薄暗くなり、空に浮かびだしたのは紅い月。

 

一人の王が、天の光に牙を剥いた。